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進撃の巨人 63話 鎖 ネタバレあり

 このブログはネタバレを多分に含みます
 この数か月間、コミックスで言うと13巻から14巻の進撃の巨人はつまらなかった。12巻が神がかり的な面白さだったので、一気に白けた感があったが、62話で一気にまた面白くなった。
 
 理由は簡単で、巨人が出てきたからである
 進撃の巨人なのに、巨人が出ないってどういうことよ?
 牛丼のない吉野家か!!
 進撃はもう終わりかとも思っていたので、前回で大分回復した。
 なにせ、大体の人間が予想していた通り、エレンが父親を喰っていた。
 父殺し
 それは「オイディプス王」の時代より続く文学上の永遠のテーマであり、大傑作「カラマーゾフの兄弟」や、村上春樹の「海辺のカフカ」でもモチーフとなっている。
 ギリシア神話の大神ゼウスは兄弟とともに父であるクロノスを倒したし、フロイトはエディプスコンプレックスなる概念を生み出した。
 父と息子というのは、生物学上の競走相手であり、最終的には対立するものである。
 しかし、父親を喰うという話は古今東西聞いたことがない。
 それを話に取り入れたという時点で、この作品を評価したと思う。
 「進撃の巨人」が流行っているという話は随分前から聞いていたが、どうせ巨人がプロレスやってるだけの話だろ? と読んでもいないのに(から)馬鹿にしていた。
 進撃の巨人をあまく見てはいけなかった。 
 これは傑作だ。
 神話をモチーフにし、人間の嫌な所がこれでもかと出てくる。
 今回も、革命に成功した総統ザックレーが、旧体制側の人間を不必要に拷問するシーンが出てくる。見た者を確実に不快にさせる描写である。人気作になると守りに入る作品が多い中、この姿勢は評価できる。
 人類が一人以下まで減れば、人間同士の争いは不可能になります
 
 今回調査兵団団長であるエルヴィンが言ったセリフである。
 人が生き続ける限り、争いはなくならない。逆に考えると、争ってこそ人間なのかも知れない。
 
 本当の敵は誰だと思う?
 
 同じくエルヴィンのセリフ。
 主人公であるエレン・イエーガーは、父であるグリシャ・イェーガーを喰った。
 そのグリシャ・イェーガーは、王家の人間を喰い、踏みつけ、殺した。幼い子供までも容赦なく。
 
 一巻にて、エレンは目の前で母親を巨人に喰われる様を目に焼きつけた。そして、巨人の駆逐を誓った。
 二巻では自分が巨人になった。
 八巻では、仲間が巨人だった。
 
 一三巻では、巨人はもとは人間であることが判明した。
 
 そして今回、父親は巨人だった。
 父は人を殺していた。その大半は一五歳以下の子供だった。敵だと思っていた王政側の人間を、一方的に虐殺したのである。
 エレンはこの先、一体誰と戦うのだろう?
 世紀の傑作か、この上ない駄作。
 この作品が終了した時、どのような評価がなされるのか、いい意味でも悪い意味でも楽しみである。

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