進撃の巨人 64話 歓迎会 ネタバレを含みます

 
 前回の話を総括すると、エレンの父グリシャがフリーダ・レイスを食べて、エレンがそのグリシャを食べた。フリーダの父レイスは愛人の娘であるヒストリアを巨人化させてエレンをたべさせようとするのであった。
 今日は進撃の巨人15巻の発売日でもあります。
 

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 で、今回は調査兵団の面々がエレンを救出しようとする話。
 
 正直、今週はいまいちでしたね。
 調査兵団VS憲兵団
 エレンを救うために人間である憲兵団を殺しまくる調査兵団。
 巨人と戦うでもなく死んでいく兵士達。
 意味のない戦死が続く。
 そもそも、進撃の巨人が人気がでた理由は、最初にいきなり主人公エレンの母親が死に、主人公は死なないの原則に反して、エレンを含め、同期である104期たちが、なすすべもなく次々と巨人に喰われる、その緊迫感があったからでだと思います。
 いつのころからか、104期達は死ななくなってしまった。
 だから、憲兵団との戦いには緊迫感がない。
 巨人を相手にする時、人類は圧倒的劣勢である。
 判官びいきの日本人は、弱い方を応援する。
 調査兵団と憲兵団、この二つの勢力を見ながら、読者は何を楽しめばいいのか?
 憲兵団は圧倒的に強い相手ではない。
 そもそも悪人達ですらない。
 やり方には問題があるが、王を守ろうと、壁の中の秩序を守ろうとしているだけである。
 そんな連中を、リヴァイやミカサが虐殺していく様は、見ていて気持ちのいいものではない。
 何のために兵士たちは闘っているのだ?
 弱い相手と闘うのはつまらない。
 ワンピースも魚人島編はひたすらにつまらなかった。
 主人公サイドが弱いものイジメをしているだけだったからだ。
 今回はモンゴル軍並みの虐殺だったから、それ以上にひどい。
 どうせ誰も死なないんでしょう?
 
 と思ったらハンジさんが死んだ……かも知れない。
 どうせ死んでないんでしょう?
 という冷めた見方しかできない。
 ジャンの時に、死んだかも知れないけど結局死んでなかったよ、をやってしまったが故に、この漫画はカタルシスを完全に失ってしまった。
 個人的にはハンジさんは好きなので死んでほしくないのだが、なんだかどうでもよくなってしまってきた。
 前半は、書かない方がよかったと思う。
 かつて、フランスの作家サンテグジュペリは、「夜間飛行」という傑作を書いたとき、ページ数を半分以上削ったという。
 

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 何を書くかよりも何を書かないのかが重要なのだそうだ。
 前半は蛇足だった。
 だから、後半までつまらなく感じてしまった。
 後半は、実は意外な事実が語られた。
 壁を作ったのは「巨人」であったそうだ。
 その巨人は残された人類が平和に暮らせるよう記憶の改ざんまでしたらしい。
 その結果、100年前に何が起こったのかを誰も知らないらしい。
 ただ一人、レイス家のフリーダ・レイスを除いては。
 
 ……ここめっちゃおもろいやん!!
 前半のせいでつまらなく感じるのが残念です。
 ロッド・レイスによれば、フリーダはレイスの弟を食べて、巨人の力と失われた世界の記憶を得たそうです。
 それがレイス家の人間に課せられた使命なのだそうです。
 そうやって、代々記憶と力を受け継いできたのが現王家のレイス家なのだとか。
 力と記憶を受け継いだ人間は、それをどうするか自分で決めていいそうです。
 世の中に知らしめるもよし、その力を使って巨人達を駆逐するもよし。
 でも、歴代の誰一人として、それを口外した者も、巨人を殲滅した者もいないそうです。
 今、フリーダの持っていた力も記憶も、エレンの中に眠っているそうです。
 レイス家の血を持つものでなければ、その真の力を発揮することは出来ない。
 それを影で聞いていたケニー・アッカーマンは、突然出てきてがっかりします。
 「おいおい、俺が巨人になってエレンを喰っても意味ないのかよ」
 今週はこれで終わりです。
 本当は面白かったかも知れない会なのに、色々残念です。
 でも、こうなると話はややこしいですね。
 この世界の成り立ちを知るには、ヒストリアかロッドがエレンを食べないとならない。
 そうしたらエレン死んでしまう。
 これじゃあ読者はこの世界の成り立ちが分からない。
 まぁ、そこで地下室に行くんでしょうね。
 多分、地下室にはこの世界の成り立ち、100年前の記憶があるのでしょう。
 どうしてそれをグリシャが持っているのかはわかりませんが。
 かつてベルトルトが言った「おのれ悪魔の末裔が!!」
 というセリフとも関連があるのでしょうか?
 ワンピースもそうですが、ひたすら行政権が歴史を封印しているのには、何か訳があるのでしょうね。
 進撃の巨人の場合、それが王家の保身などではなく、人類全体の為っぽいですね。
 なんだかんだ文句を言いましたが、やっぱり先が気になります。
 これだけの物語を作れるのは、やはりすごいことですよ…
 
 
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