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マックジョブって何だろう? ブラック企業はどうして生まれ続けるのか?

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 最近マクドナルドに行ってないなぁ。
 そんなセリフを、よく耳にするようになりました。
 中国産鶏肉のの問題や、異物混入などで最近何かと話題のマクドナルド。
 そんな中で、よく聞く「マックジョブ」と言う言葉。
 今日はその言葉についての記事を書きたいと思います。
 
 

この記事の目次

 ・macjobって何だろう?
 ・macjobの問題点
 ・なぜmacjobという言葉を聞いて不快になるのか
 ・一度は経験すべき
 ・macjobの利点
 ・macjobを本職としてはいけない
 ・macjobで成り立つ企業
 ・最後に

 
 

macjobってなんだろう?

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 最近、超有名ブロガーの方がこの言葉について言及し、話題になりまりましたね。
ちょっと引用してみます。
 

マックジョブ(McJob)とは、低賃金・低スキル・重労働(長時間労働・過度の疲労を伴う労働)、マニュアルに沿うだけの単調で将来性のない仕事の総称。一般に、ファーストフード店などの創意工夫を必要としない機械的な動作を繰り返す業務を指す。「マック」はハンバーガーショップのマクドナルドにちなむ。 引用:wikipedia

初めにこの言葉が使われたのは1986年、ワシントンポストの見出しであったそうです。
 2003年度からはオックスフォード英語辞典に掲載されるようになり、マクドナルド側の幾度とない削除要請は却下され、今に至るそうです。
 「google」で調べることを「ググる」と言いますが、その元祖みたいな言葉ですかね。
 

macjobの問題点

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 この言葉の問題点を列挙してみると、以下のような感じかなと思います。
 
 

  • 技術が身につかない
  • 安い給料
  • 将来性がない

 これはなかなか厳しいですよね。
 そして何より問題である点として、従業員のほとんどが「非正規雇用」である点が挙げられると思います。
 御存じの方も多いとは思われますが、現在この国の非正規雇用の割合は36%を超え、過去最大を記録し続けています。
 失業率は減り、非正規雇用での就業が増えた。もしも仮に生産性が落ちれば、非正規雇用から切り捨てればいい。そういう考えが、現在のどの企業にでもあると思います(表向きに言う経営者はさすがにいないでしょうが)。
 (正)社員は企業の財産である。
 日本企業において、この考え方は顕著です。
 いい意味で言えば、社員を大切にしていることをあらわしている言葉でした。
 しかし、今は違った意味を持ち始めてきましたね。
 そして、「マックジョブ」というのは、広くパートターマー労働者を含む非正規労働の言葉を指すように今は使っています。
 これは何もマクドナルドだけの話ではなく、コンビニや飲食業界では顕著なのですが、特に目立つマクドナルドを指して使っているのでしょう。

なぜ「macjob」という言葉を聞いて不快になるのか?

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 私も、フリーターの経験や派遣社員として働いた経験があります。
 マックジョブ経験者です。
 この国では一度非正規になると、なかなか正規雇用にはなれません。
 更に、フリーターや派遣での職務経験は、基本的に評価されません。
 マックジョブとして。
 ここが一番の問題点でしょう。
 「カイジ」という漫画で、地下帝国から抜け出せない描写がありましたが、あんな感じです。
 社会には厳然としたピラミッドがあり、そこからは抜け出せない。
 それは日々我々が直視したくないことであり、目をそむけている事実。
 それが、「マックジョブ」という言葉を目にした瞬間、見たくない現実を突き付けられたような気がするのです。
 ある人は自分の置かれた状況を嘆き、ある人は遠い外国で起きた戦争のことのように感じる。
 富める者はますます富む。
 ある者はまるで女王蟻のように、ある者は働きアリのように。
 
 

一度は経験すべき

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 それを踏まえた上で言うと、一度はマックジョブを経験した方がいいと思います。
 大学生がアルバイトをする是非については、古くから論議の対象となっています。
 私は職務上、大学生と仕事をすることも多いです。
 東大京大早稲田慶応は勿論、オックスフォードやケンブリッジの学生と仕事をしたこともあります。
 そのうえで、彼らこそ一度はマックジョブを体験した方がいいと思います。
 マックジョブから世界が見えてくる。
 学生というのは、割と仕事を舐めていることが多いです。
 大人から見て当たり前のことを、割とわかっていない人間も結構います。
 散々批判めいたことを書きましたが、利点もないことがないのです。
 

macjobの利点

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 ほとんどが学生がやることで得られる利点になりますが、少し列挙したいと思います。
 
 ・試行錯誤がいらない
 ・社会のなんたるかを知ることが出来る
 ・ちゃんと就職しようという気になる
 
 ・友達ができる(彼女、彼氏ができるかも知れない)
 ・副業に最適
 ・よくできたマニュアルを学べる
 こんな所かなぁと思います。
 マニュアルに従ってやるだけなので、開き直れば楽です。
 だってマニュアルに書いてありましたと言えば、それで終了です。
 後は、社会の縮図を知ることが出来るので、しっかりと就職しようと言う気になれます。
 友達や恋人を見つけるのには最適です。
 さらに、副業としてアルバイトはコストパフォーマンスに優れています。
 時給800円というのは、色々とやってみると割がいいものだと気づきます。
 投資は下手をすると損をします。時間をかけても稼げない→変な商材を買ってしまう、ということもない。
 一番堅実に稼げます。
 それに、マクドナルドをはじめとした、大手のマニュアルを学べます。
 いわば、ビジネス界の巨人達のマインドが詰まっている訳です。
 つまり、そこに、ビジネスの役に立つエッセンスが凝縮されています。
 それを学んで本職に活かすことで、新たな発見が出来ることでしょう。
 

macjobを本職としてはいけない

 
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 毎年、中学生や高校生が、「俺、バイトでいいや」なんてことを言いだします。
 それに対して、私は時間をかけて説得します。
 私がどれほどひどい目に遭ったかを話すと、学生は眼の色を変えて勉強し始めます。
 私が非正規雇用で得た物はそれくらいです。
 それは大きいかも知れませんが、失ったものの方が圧倒的に大きいです。
 将来に対する絶望感は、一度植えつけられるとそう簡単には消せません。
 「いつかその経験が役に立つ」とか、「その経験から学べることもある」などと言うつもりはありません。
 結果的にそういうことがあっただけです。
 結局の所、そういうのは企業側が自分たちに都合のいい労働力を確保するための方便です。
 いらなくなったらポイ捨て。
 それが隠されている本音です。
 だから、本職として「マックジョブ」をなされている方は、今すぐにでもそこから抜け出す方法を考えるべきです。
 Heaven helps those who help themselves
 (訳:天は自ら助ける者を助ける)
 聖書にある言葉だそうです。
 私はキリスト教信者ではないですが、とてもいい言葉です。
 「マックジョブ」は嵌るのは簡単ですが、抜け出すのは難しい沼のようなものです。
 それでも、頭までつかっていなければ、抜け出すことは出来るはずです。
 
 

macjobで成り立つ企業

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 「ブラック企業」という言葉だけが先行してしまい、その本質が語られることはあまりないような気がします。
 個人的に「ブラック企業」というのは、従業員にロクな技術も身に着けさせず、集約型の労働を長時間に渡って強いた挙句、その利益を一部の人間が吸い上げる企業のことだと思っています。
 そんな企業ばっかりじゃねえか!! という声が飛んできそうですが。
 本当の財産は頭のだけにある。
 誰の言葉かは忘れましたが、いい言葉だと思います。
 最近、厚生労働省が重い腰を上げ、ハローワークの改革に乗り出したようですが、「ブラック企業」の暗躍の裏にあるのは、労働力の確保の安易化であると思っています。
 労働力の確保が安易だからこそ、人々の使い捨てが可能になる。
 戦争で勝てば奴隷の確保が容易であった古代ローマ帝国のラティフンディウム。
 奴隷の犠牲の上に積みあがったプランテーション。
 人々の犠牲の上に立つブラック企業。
 一体何が違うのか?
 

ラティフンディウムの概要
第2ポエニ戦争後の、古代ローマの支配領域拡大期において、属州で広く行われた。ローマが新たな領土を獲得した際に、多くの農地が国有地としてローマが所有する事となった。その国有地はローマ市民に貸し出されたが、その多くは奴隷を多数所有、あるいは新たに購入できる貴族が借り受けた。そして貴族は実質上の大土地所有者となった。 wikipediaより引用

プランテーション (plantation) とは、大規模工場生産の方式を取り入れて、熱帯、亜熱帯地域の広大な農地に大量の資本を投入し、先住民や黒人奴隷などの安価な労働力を使って単一作物を大量に栽培する(モノカルチャー)大規模農園のことである。経営主体は、国営、企業、民間など様々である。経営する側をプランターと呼ぶ場合もある。 wikipediaより引用

 人類は、その万古不易のパターンからまったく成長していないように思えます。
 大規模プランテーションやラティフンディウムを可能にしたのは、人買いと奴隷商人たちです。
 リ○ルートやら○○ジャパンのように言葉巧みにブラック企業に人材を供給する彼らは、一体奴隷商人達と何が違うのでしょうか?
 
 
 

最後に

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 マクドナルドの収益は、全世界で落ち込んでいるようです。
 鶏肉問題や異物混入問題は、たまたま表に出ただけではないでしょうか?
 マスコミを使ってどれだけイメージを美化しても、どこかで必ずボロが出ます。
 私はもうマクドナルドで食べることはないでしょう。
 落ちたイメージを回復することは、信頼を積み上げることの何万倍も大変なことです。
 「すき○」や「○民」のような企業を利用することも、私はもうないでしょう。
 
 「ローマ帝国」や「奴隷貿易」の時代よりも現代が優れている点があるとしたら、それは情報を取得することが可能になったということです。
 「macjob」における論争はともかく、少しでも世の中に健全な企業が増え、ブラックな企業がなくなることを願います。
 ……そんな私は60時間以上労働していますけどね……
 この記事が世に出る時も、きっと私は仕事中でしょう。
 タイマー予約って便利ねぇ。。

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