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緊縮財政拒否!!いまさら聞けないギリシャ問題を優しく解説してみたいと思います

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古くはプラトンやアリストテレスを産み、少数ながら大国ペルシャを打ち破ったギリシャ

民主主義をあらわす「democracy」はギリシア語の「ディモクラティ(demokrati)」が由来であるほど先進的だったかの国に、今一体何が起こっていて、何が問題となっているのでしょうか?

 ギリシャの超簡単な歴史 古代~近現代

ギリシャというのはバルカン半島の南端に位置する国で、エーゲ海を中心に3000以上の島とアテネなどを含む本土からなっている国です。

その歴史は恐ろしく古く、紀元前2000年ごろにはミネア文明が、紀元前1500年頃にはミケーネ文明が発展していたと言われています。

ゼウスやアポロンで有名なギリシャ神話はこの頃から少しづつ神話として作れら続け、テオドシウスの「神統記」やオヴディウスの「メタモルフォーゼ」などで体系化されました。

古代ギリシャ時代の特色は、城壁に囲まれたポリスとよばれる小国家の集まりであった点と、その社会が奴隷制に立脚していた点にあります。

中でも有力だったのが「アテネ」と「スパルタ

アテネは多くの哲人を生み出したことからもわかるように、文化的水準がとても高く、スパルタはクレイジーなレベルで戦闘狂でした(スパルタの成人男性の平均的知能は5歳児とあまり変わらなかったそうです)。

互いに仲の悪かったポリスですが、超大国ペルシャが攻めてくると一致団結、これをしのぎました。

その後はアテネを中心としたデロス同盟とスパルタを中心としたペロポネソス同盟に分かれました。最初こそ民主制アテネが有利でしたが、その政治は次第に衆愚政治に陥り、アテネは滅びます。

その後は、北方のマケドニアに滅ぼされ、ギリシャの民主制は完全に消滅します。

とはいえギリシャ人の影響は大きく、ソクラテスの弟子のプラトンの弟子のアリストテレスの弟子のアレクサンダー大王がインドのインダス川まで侵攻した関係上、中東はもちろんインドの文化にも大きな影響を与えました。仏像がギリシャ人に似ていると言われるのはこのあたりの影響が強いと言われています。

アレクサンダー大王がマラリアで無くなると、後継者(ディアドコイ戦争)争いが始まり、ギリシャはアンティゴノス朝マケドニアの支配下にはいります。なお、この際の後継者の一人プトレマイオスはエジプトを支配し、その子孫がかの有名なクレオパトラです。なので、クレオパトラはギリシャ人の末裔なのですね。

その後は、伸長してきた共和制ローマとのマケドニア戦争に敗れ、ミトリダテス王などが独立を求めて戦を起こすもローマの英雄ポンペイウスの前にあえなく敗北。以後1453年のコンスタンティノープル陥落まで1500年以上もの間ローマ帝国(ビザンツ帝国)の一部としてのギリシャとなります。なお、この間にローマ法王とビザンツ皇帝の間でキリスト教の分裂(大シスマ)が起こり、以降東側のキリスト教は「ギリシャ正教」と呼ばれるようになります。

1453年以降はイスラム教の帝国であるオスマン帝国の支配下に入ります。オスマン帝国はギリシャ人を迫害することなく、穏やかな支配だったと言われています。ただ、イスラムの支配下に入ったということは、現在のギリシャ人のプライドを傷つけている事実であるようです。

その後、1821に始まったギリシャ独立戦争でギリシャは再び独立。1821年~1833年までは共和制、途中クーデターなどが起きたものの~1941年までは王政が存続しましたが、ナチス・ドイツにより1941年にイタリア・ドイツ・ブルガリアの3国による分割を受けます。この頃のことを根拠に、先日ギリシャはドイツに賠償を求めましたね

 

 ギリシャの超簡単な歴史 第二次世界大戦~2014年

枢軸国は崩壊し、1945年には王政が復古しましたが、ギリシャは内戦に突入します。

枢軸国に対抗する為の組織達が、ギリシャの覇権をめぐって争い始めたのです。

内戦は1949年まで続き、1952年にはNATOに加盟、アメリカ色の強い政権が続きましたが、1967年に軍部によるクーデターが勃発。当時のアメリカ大統領は「楽勝にコントロールできるぜ!!」と踏んだのかこれを承諾。

1974年にトルコとの間でキプロス問題が発生すると、国内で軍事政権への反発が強まり、再び民主主義へ移行、その際トルコへの反発からNATOを脱退、以後はこの時の民主的指導者であるコンスタンディノス・カラマンリス率いる新民主主義党とアンドレアス・パパレンドゥ率いる全ギリシャ社会主義運動が政権を争う形になります。この2大政権が相争う状況こそが、現在のギリシャ危機を招くことになりました。

2009年に先のパパレンドゥの息子のゲオルギアス・パパレンドゥが首相になると財政赤字の粉飾を公表、ここに現在まで続く「ギリシャ問題」の発生となる訳です。

この結果、2010年には欧州ソブリン危機が発生します。

それ以降、解決されないギリシャ問題は今日まで続いている訳です。

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 現在のギリシャと欧州ソブリン危機

 

現在のギリシャは、人口1100万人程の国で、現在は先ほども出てきた新民主主義党に所属するプロコピス・パヴロプロスが大統領を、首相を急進左派のアレクシス・ツィプラスが務めており、首都はオリンピックも行われたアテネで、公用語はギリシャ語となっています。

国連・EU・NATOと言った国際組織に所属しており、主な産業は海運業。かつてジャクリーン・ケネディと結婚した海運王アレクサンダー・オナシスもギリシャ人でしたね。

20世紀全般を通じて数百万人のギリシャ人が海外に渡航したと言われており、2010年の欧州ソブリン危機以降その数は再び増えているそうです。

さて、2010年に起きた欧州ソブリン危機ですが、先述した通り2009年に大統領に就任したゲオルギアス・パパレンドゥがギリシャの財政粉飾を発表すると、格付け会社はギリシャ国債を格下げ、それによってギリシャデフォルト(債務不履行:つまり借金返済ができなくなって破産すること)への懸念からユーロ売りが加速したことをあらわしています。

EUに関しては経済的強弱が激しく、ギリシャは勿論スペインやポルトガルも財政赤字を抱えており、その収入を対外債務でまかなっている状況です。ここで仮にpigs(ポルトガル・アイルランド・ギリシャ・スペイン)がデフォルトに陥ると、かつてない程の金融危機に見舞われることが予想されています。

ギリシャの財政赤字についてはもろもろ言われておりますが、根本的には産業の惰弱性に原因があると言われています。

先ほど、主な産業は海運業と書きましたが、税金などの関係で、ギリシャ人富豪たちはその船籍をキプロスパナマにおいています。

そのため、ギリシャはその収入を観光産業に大きく依存しており、税金に関する順法意識が低く、国家にお金が入ってこないようになってしまっています。

地中海の穏やかな気候で育っている為、ズボラでいい加減な国民性であることも大きく影響しているでしょう。

そんな状態であるにも関わらず、公務員が非常に多いことも問題視されています

ギリシャには産業があまりないこともあり、失業率が常に高い状態が続いています。

2015年現在25%の国民が失業していると言われています。そのため、歴代与党も野党も票を獲得するためにこの失業問題を解決しようとします。

その結果、失業者を公務員にするという荒業を使い続けた結果、実に100万人もの労働者が公務員になっている訳です。これは労働人口の25%に上りますので、ギリシャの労働人口の半分が公務員か失業者ということになります。

更に、民間に比べて公務員の待遇は破格であり、年金や手当がしっかりと保障されています。

そうやって公務員になれた人間は、自分を特権的階級につけてくれた政党に投票してくれる訳です。ここでもしも待遇を悪くしてしまったら、その党は支持基盤を失ってしまいます。

歴代政党はそれを繰り返してきました。その分の資金は外国からの借り入れ、すなわち国債の発行で賄ってきました。

あれ?極東の島国も似たような構造じゃないですかね?

ジャパンと唯一違う点は、日本の国債は他国が買わない自国の保有率が高い(90%近く)のに比べ、外国(主にドイツやフランス)保有率が80%前後と高い点ですね。

だからこそ、長年財政を粉飾してきた訳です。会社が粉飾決算したら責任者は逮捕されるのに、国家ぐるみだと何もないのかよ…

で、このギリシャ危機と言ってもよい状態を受けて、今までの2大政党ではなく、急進左派と言われるSYRIZAが第一党となりました。その結果、首相はSYRIZAのアレクシス・ツィプラスになった訳ですね。

そして、このSYRIZAが唱えているのが

財政緊縮策への反対

です。

国民は皆、緊縮財政にOXI(ギリシャ語でNO)な訳なんですね。

昔の恩よりも今日の飯

あいだみつをがいたらこういうのでしょうか?

にんげんだもの

 ギリシャの緊縮財政拒否

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うちのわんちゃんもそうなんですけどね、一度覚えた味は忘れられないんですよ。

一回戯れに食べてるものをあげてしまったら、いつものドックフードを食べなくなるんです。

ギリシャ国民も同じです。

欧州連合(EU)は、ギリシャを支援する代わりに緊縮財政の受け入れを提案した訳ですが、ギリシャの国民投票は反対が61%、賛成が37%という結果になりました。

民主主義ですからね、国民の意見が大切な訳ですよ。

これを受けてEUは再び協議をするそうです。

このことは、各方面に大きな影響を与えそうですね。

一時期は「リリーフ・ラリー」と言われた市場(リリーフ・ラリーとは、最悪の状態は回避されたという安心をあらわす言葉、相場が急上昇することがある)、果たしてどうなることやら?

 実は中国の方が深刻

ギリシャ問題も勿論ヤバスなんですが、それ以上に深刻なのが実は中国市場。

上海総合指数は6月中旬から30%もの下落を記録。

額にして350兆ほどの資金が消え去ったそうです。

一体どこに消えて行ったのでしょうね?

それらを受けて機能の日経も500円以上下落

はてさて、本日7日の世界市場はどうなる?



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