このブログはどちらかというとお気楽なブログとして運用したいのですが、こういった記事を取り上げるのは大いに意義があるように思えたので記事を引用させていただきます。
増殖する「中高年派遣」34万人の悲鳴 法改正を逆手にとった「派遣切り」も
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160208-00000012-sasahi-soci
目次
弱者が這い上がれない社会構造になっている。それはすなわち文明の退行を表している
日本社会は明らかに退行しています。
技術はこの上もなく進歩しました。
テレビ、洗濯機、冷蔵庫、パソコン、スマートフォン等、文明の利器と言われる品々の技術面での発展には恐るべきものがあります。
10年前、スマートフォンがここまで伸びると誰が予想したでしょうか?
20年前、ここまでインターネットが発達すると予想した人はどれだけいたでしょうか?
100年前、誰もが自動車を持つことを想像できたでしょうか?
1000年前、遠く離れた人間との会話を誰が想像できたでしょう?
2000年前、地球の裏側に1日で行けると誰が信じたでしょう?
技術は進歩しています。
でも、それを使役する人間そのものは1歩も前には進んでいません。
民主主義。
それは古代ギリシャにて、もしくは古代共和制ローマにて一度滅びた制度です。
日本の民法はローマ法のパングデン方式を採用していますし、判例法はゲルマン法から大元は変わっていません。
古代ギリシャで実現していた直接民主制は現代でも実現できていません。
貧富の差はいつの時代もありました。
けれど、今の時代程広がっている時代はありません。
貧困とは、我々人類共通の倒すべき脅威です。
その倒すべき脅威に立ち向かう為にあるのが国家の理念なのではないでしょうか?
行政府は何の為にあるのでしょう?
立法は誰の為にするのでしょう?
誰の為の法律なのでしょう?
法の支配の概念とは、そもそも弱者の救済という考えが中心な筈です。
でも、現在法律を作っている連中にはそういった考えが全くない。
「サラリーマンの給料が下がっているって、年収1000万ぐらいですか?」
一国の首相のセリフがこれです。
民主党のトップのセリフですが、自民党だって同じようなものです。
彼ら彼女らは当然貧困を体験したことなどない訳ですし、一般の人間達との乖離が激しい訳です。
初代が作り、2代目が踏ん張り、3代目が駄目にするのは世の常ですが、今がちょうど3代目当たりの世代です。
大企業主導型の政治には問題があり過ぎる
随分昔から、日本は経済1流政治3流とはよく言われていました。
そもそも日本は長い間民主主義政権が誕生したことがなかったため、中国同様その下地がないと言えるでしょう。
所謂お上意識が抜けない訳です。
この辺りは欧米とは素地が違う訳ですね。
で、誰もが知っているように、この国の政治は一部の大企業が決めています。
経団連などという漫画にすら出てこないような悪役がこの国を今滅ぼそうとしています。
ゆとり教育を失敗させたのが彼らでした。
元々文部科学省の推進させようとしていたゆとり教育というのは、北欧を中心とした教育制度を導入しようとしたものでした。
東洋型の知識偏重教育ではなく、北欧型の問題解決型教育を重視しようというものだったはずです。
でも、経済界の狙いは違いました。
彼らの狙いは内需の拡大です。
一般的な教育レベルを落とすことで物を買わせようとする狙いがあったと言われています。
どうして教育レベルを落とすことが内需拡大につながるのか? という部分ですが、これはテレビ局の戦略を考えるとよくわかります。
テレビ局はよく「B層」をターゲットにした番組を作るといいます。
Bとは馬鹿の略です。
大手マスコミは国民を馬鹿だと思っています。
もう少し言えば、馬鹿な人間にテレビを観て欲しいのです。
テレビできれいなおねえちゃんがニッコリしているのを見て次の日その消費者金融で金を借りてしまうような人間が大好きな訳です。
テレビ:車を買おう⇒視聴者:お金ない⇒テレビ:消費者金融でお金を借りよう!!
テレビ局のメインターゲット層な訳です。
ただ、彼らにとって残念なことに日本人は割合に賢いので、上に挙げたような行動をする人間はそこまで多くはありません。
多くはないなら作ってしまおうというのが経済界の重鎮たちが考えたことです。
ゆとり教育はそれに利用された訳ですね。
今の首相を見てわかるとおり、富裕層の子弟は小学校もしくは遅くとも中学校で一般ピーポーとは学校が分かたれます。
麻生元首相に関しては専用の学校まで作られた程です。
少数エリートによる圧倒的大多数の支配。
これはアメリカやイギリスに顕著です。
ジョン・アーヴィングのホテル・ニューハンプシャーという小説に
「プレップスクールとしては全米で最悪だったが、それでも公立の学校よりはましだ」
という一節があるように、あちらは早い段階でエリート階級とそうでない層が分かれます。
日本のエリートたちはアメリカの教育制度をまねたいと思ったのでしょう。
私の子供の頃には「アメリカよアメリカよ」状態でした。
「だから日本はダメなんだ。アメリカでは~」みたいな奴が幅を利かせている時代でしたね。
日本では、明治維新の時代から企業と政府の癒着が酷いです。
明治14年の政変なんか企業との癒着を指摘した方が官職を辞さなくてはならない事態になりました。
日本にはジャーナリズムは存在しません。
戦前の大本営発表していた連中はなんのお咎めも受けず、今はテレビを使って国民を洗脳し続けています。
マスコミをはじめとした大企業と国家機関は仲良しです。
大企業はとにかく人件費を抑えたがります。
その結果が冒頭の記事です。
北朝鮮の問題なんかより日本の労働問題の方が深刻だ!
別に北朝鮮の問題が軽い訳ではありません。
でも、北朝鮮の脅威度なんて、今この国で起っている様々な労働問題に比べたらゴミみたいなものです。
日本では、過労死する程仕事があるのに自殺するほど仕事がない
誰が言ったかは知りませんが、これほどこの国の状況を表している言葉はないと思います。
ユー〇ンがやっている「流行していな語大賞」なんてやめて、真に流行っているこの言葉を受賞させればいいのに。
「karoushi」というのが辞書に登録されてしまうぐらい日本では過労死事件が後をたちません。
試しにネットで過労死について調べてみると
■「手足がもげるまで働け」残業87時間で残業代ゼロ…1日22時間労働、24歳社員死亡
■「火曜日に自殺願望ピーク迎えました」過労で命絶った女性講師 〝持ち帰り残業〟の地獄
4カ月の平均時間外労働116時間 介護施設勤務の男性「過労死」認定、7千万円賠償命令 和歌山地裁
スズキ関連社員に労災認定 自殺の原因は長時間労働
■「掛け持ち勤務で過労死」と提訴 ファミマ相手に店員遺族
■37歳、勤務中に心疾患で… 倉庫作業員の過労死認める 東京地裁
JR西日本、社員過労死で遺族が提訴し、1億円支払い命令 残業250時間超の月も
どんだけ死んでんだよ!!この国はよ!!!
私自身も過労で倒れたことがあるのでよくわかりますが、この国の労働環境は異常です。
他の国のことなんて知りませんし、この際他の国に比べれば…なんて意味のない言葉です。
今、企業は平然と殺人を犯し続けているのに誰もその対策を講じない現実があります。
北朝鮮はわれら大和民族をどれぐらい殺したのでしょう?
日本の企業は、一体これからどれぐらい人を殺すのでしょう?
過労死の問題に関しては、是正されることはないでしょう。
先日、大学時代の友人と話しました。
先月は200時間程残業をしたそうです。
そんな彼は、人を取り締まる側の立場の人間です。
ミイラ取りはミイラを取る前にミイラになっているようです。
逃げ道がどこにもなく、しかも誰にでも起こりうる問題
よく「やめりゃいいじゃん」などと頭の中がワンダーランドなアホが存在していますが、そのまま南極大陸にでも行けばいいでしょう。
一度辞めたら冒頭の記事にあるような末路が待っている訳です。
中高年派遣は35万人。
中高年フリーターは50万人。
中高年ニートは測定不能。
正社員になるのは絶望的で、なったとしても上記のような結果が待っている訳です。
リストラはともかく、病気になってしまって退職するケースもあります。
これらの問題は遠い海の向こうの話ではなく、現在この国の身近な場所で起っている事実なのです。
若者も中高年も職がないのに暮して行けている 今は
日本だけではなく、世界共通の問題です。
スペインでは若年層の40%が失業状態だそうです。
それでも暮らしていけるのは、親世代の年金があるからです。
その年金はどこから出ているのか?
それはギリシャ問題と同じです。
膨大な債務によって賄われています。
人間は、生活水準を落とすことができないのです。
日本も同じ状態です。
1000兆円も借金をしています。
破綻が来ることを誰もが知っている。
まるでダモクレスの剣のようなものです。
生活保護の被保護人数は200万人を超えています。
それでも国が成り立っているのは、日本人が貯蓄好きだからです。
経済界の連中たちはこの預金を狙っています。
国も野放図に借金を繰り返します。
そして我々の税負担は増えて行きます。
税金高いよ…
来月には会社を辞めて開業届を役所に出しに行きます。
不安はとても大きいですが、これ以上今の会社にいることは考えられません。
何年も耐えましたが、耐えていいことなんて一つもなかった。
逃げ道がどこにもないのなら、最後は思い切り向かって行くしかないでしょう?
進むも地獄、進まぬも地獄なのならば、進んで行く方を選びたいと思います。