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進撃の巨人 第86話 あの日 ネタバレ注意 カルラを食べた巨人の正体そして猿の巨人、ジーク戦士長の本当の正体

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なんってことだ…

 

Attack on titan

 

今月号のページをめくった瞬間、誰もがこう思ったものと思います。

「この漫画は進撃の巨人なのか?」

進撃の巨人はダークファンタジーとも言われ、文明的にはヨーロッパの中世時代から啓蒙時代の世界観を背景としているように見えましたが、第86話で描かれている世界観では飛行船が存在し、ネクタイを締め、時代背景は第一次大戦から第二次世界大戦のそれに近いですね。

地下組織はさながらバルカン半島のパルチザン、フランスのレジスタンスなどの抵抗組織を思わせます。

エレンもアルミンもミカサも出てこないのは当然として、登場人物も世界観も今までの進撃の巨人とは異なるのに、内容はしっかり進撃の巨人でした。

グリシャの妹が殺された課程を含め、そこすらない人間の悪意をこれでもかと眼前に突き付けてきますね。

 

2000年後の君へ 2つの勢力がやはり争っていた

 

うっすらとではあるけれども「2000年後の君へ」という第1話の表題の意味が見えてきました。

巨人化が初めてなされたと思われるのが1820年前。

この時代から一体どれほどの月日が流れたかは不明ですね。

こちらの世界でいうとイエスの誕生と同じような概念だと思うので、そこから起算して2000年後なのだろうと思います。

現在は一体何年後になるのでしょうか?

今回の話はジェヨージ・オーウェルの著作「1984」に通じるところがありますので、実は1984年後の話だったりするかも知れません。

第一話表題にある2000年後という時点が何を示しているかわかりませんし、「君へ」の部分の二人称が誰を表しているのかもわからないですが、現在における地球の歴史の流れと技術的に似ている部分があるので、おそらくそのあたりは対応させているのではないかと思います。

1800年代は初頭に初めて大砲を実践投入したと言われるナポレオン戦争があり、中盤にはフランスでは7月革命や4月革命、アメリカにおける南北戦争、後半にはドイツとフランスの普仏戦争やレントゲンが見つけ出したX線が実用化した米西戦争など近代的な戦争が激化していた時代でもありました。

飛行船が活躍した時期でもあり、1900年代初頭にライト兄弟が飛行機の有人飛行に成功するまでは頻繁に運行されており、第一次世界大戦後のヒンデンブルク号が燃えてしまう事件のあたりまでは普通に使用されていたみたいですね。

最終的に壁の外ではコンピーターを使ってインターネットなどもできるようになっているのかも知れません。

さて、進撃の巨人の話に戻りますと、今週は新たな情報がたくさん出過ぎていたというぐらい情報量が多かったです。

まずは巨人の力をもってして世界を支配し続けていたユミル・フリッツを始祖としたエルディア帝国の存在。

少なくとも1800年以上も同一の王家が続いた例は現実世界の歴史上には2つしか例がありません。

1つはエチオピア、もう一つは天皇家。

ローマ帝国は共和制、ローマ帝国、ビザンツ帝国まで入れれば2000年以上続いていた計算にはなりますが、血統による世襲政治ではありませんでした。有名な5賢帝なんかも血はつながっていないですし、5賢帝最後のマルクス=アウレリウス=アントニヌスは唯一子供が皇帝になって失敗しています。。

中国の歴代王朝なんて漢・後漢における400年ほどが最高ですし、中世から近世にかけて最大の勢力を誇ったハプスブルク家はもう王家ではありませんよね。

今のイギリス王家は元々ドイツから来たものだし、古代の王朝を見ても1000年続く王家というのはとても数が少ないです。

進撃の巨人において、エルディア王国にはマーレという名の敵がいたらしいですね。

帝国なのか民族なのかもわからないが、エルディア王国は巨人の力をもって大国マーレを支配下におき、民族浄化、いわゆるエスニッククレンジングを行っていたようです。

セルビア内戦におけるミロシェビッチや古くはヒトラーのもとに行われ、恐ろしいことに今でも世界各国で行われている忌まわしき行為。

詳細はわからないが、マーレの生き残りは巨人の力の奪取に成功し、エルディアとの巨人大戦に勝利したのは確かなようです。

壁の中は一部の例外を除いて同一民族だという記載がありましたが、ほとんどがエルディア人で、一部の貴族たちだけがマーレ人だったのでしょう。

エルディア人の血を引くものは記憶の操作を受け、マーレ人たちはその影響を受けないのでしょうか?

東洋人やアッカーマンはどうなのでしょう?

壁の外ではエルディア人が差別され、壁の中ではエルディア人たちがアッカーマン一族を差別していました。

虐待の連鎖ならぬ差別の連鎖ですね。

なんともはや、この漫画は人間の醜い場面をこれでもかと鼻先に突き付けてくるのがこの漫画です。

 

巨人大戦と9つの巨人

 

ユミルが死んだのち、力は9つの巨人に分けられたらしいですね。たぶん北欧神話由来なんだろうと思います。

そしてそのうち7つはマーレ国側の手中に収められた。

エルディア側に残された1つは現在エレンイェーガーに宿る始祖の力だったのでしょう。

じゃあもう1つは?

9つの巨人はたぶん、知性派巨人のことなのでしょう。

マーレ国側にあるのはライナーの中にある鎧の巨人、ベルトルトからおそらくアルミンの中に移ったであろう超大型巨人、ジーク戦士長の中にある猿の巨人の3つは確定だと思います。

4足歩行の巨人はどうでしょう?

国の戦況を左右するほどの強力な存在だといえるでしょうか?

アニは?

ユミルは?

現在登場している知性派巨人は8体ですね

アニ、四つ足、ジーク、ベルトルト、ライナー、エレン(フリーダとグリシャの2人分?)、ユミル

エレンの中に2つの巨人がいるとしてもあと1体存在している計算になるので、そいつがラスボスだったりするのでしょうか?

そもそもバトルものじゃあありませんよね。。

あるいは四つ足はユミルの分だったので7つかも知れませんし、もっと強力な知性巨人がいるのかも知れません。

もしかしたら始祖に協力した巨人が今も壁内にいるのかも知れません。

また104期だったりして。

アニ・ユミルの存在感が大きくなってきそうだ

 

ユミルは、クリスタことヒストリアの境遇と自分の境遇がそっくりだと語っていました。

名前からして、ユミルの民、すなわちエルディア側の人間なんだと思います。

・ただ存在しているだけで世界に憎まれたんだ

・私は…大勢の人のために死んであげた

・60年ほどさまよっていた

これらのセリフは大きく意味をもっているように思えますね。

ユミルはあるいは20歳ほどだとすると巨人大戦に参加していた可能性もあるかもしれません。

ユミルが「第40話ユミル」にて「その際に元の名前を偽ったりはしてない! ユミルとして生まれたことを否定したら負けなんだよ」と言っていたことから考えて、ユミルは偽りのない本名なのでしょう。

特に「ユミルとして生まれた」という部分は重要な意味を持っていそうです。

現在、ユミルの名前をもっているのは104期のユミルと始祖であるユミル=フリッツだけです。

グリシャがどれくらいの間無知性でさまよっていたかわからないので時系列は不明ですが、実は王家の血筋を引いている可能性もありそうです。

そうなると、ヒストリアとユミルは同じ血統の系譜である可能性も出てきます。

進撃の巨人は104期のエレン・ミカサ・アルミンとライナー・ベルトルト・アニを軸とした物語にも見えますが、もう一つユミルとヒストリアの物語でもあると思います。

「お前…胸張って生きろよ」

そしてアニ。

アニはライナーやベルトルトとは違いエルディアの血が流れているのかも知れなません。

ベルトルトはともかく、ライナーはアニをあまり信用していない感じがしていました。

特にマルコが死んだ際、アニは何かを証明しなければならないように見えましたね。

ライナーとベルトルトは純血のマーレ人で、アニはマーレとエルディアの混血なのかも知れません。

 

「アニ 俺が間違っていた… 今更俺を許してくれなんて言わない けど 1つだけ 1つだけでいい 頼みがある この世のすべてを敵に回したっていい この世のすべてからお前が恨まれることになっても 父さんだけはお前の味方だ だから…約束してくれ 帰ってくるって…」

 

アニの父親は一体何を間違っていたのでしょうか?

 

追記:9つに分けたのなら再び1つになることもあるのだろうか?

 

ふと思ったんですが、エレンの中にはグリシャから受け継いだ巨人とグリシャがフリーダから奪った始祖の巨人が同居している状態なんですよね。

つまり、ワンピースの悪魔の実みたいに2つ能力が入ると何か不都合なことがある訳じゃない。

元々ユミル=フリッツが自らの力を9つに分けたのなら、その9つが再び1つになることも考えられるんですよね。

そうなるとどうなるのかわかりませんが、最後は知性派巨人が全員1人の人間の中に納まるという展開もあり得るかも知れませんね。

 

グリシャの仲間と今まで出てきた巨人たちの顔が似ている カルラを食べたのはもしかして…

 

P459でグリシャの横にいる男性とも女性とも見える黒髪仲間が、1巻最終話で104期のミーナを食べた巨人に似ています。

似ているというより同じ顔ですよね。

同じコマの金髪の男性も同話でトーマスを食べた巨人に似ています。というより同じ顔です。

それもショッキングですが、なによりカルラを食べた巨人、通称カルライーターとダイナ・フリッツが似すぎていないでしょうか?

髪の色、まゆげ、鼻、顎の形…

グリシャの妻がグリシャの妻を食べた。

エレンは父を食べ、母の仇を討った

報われるものはどこにもいない…

でも、カルラを食べた巨人が王家の血を引く巨人だったと仮定すると、エレンが叫びの力を発揮したのは王家の血を持つ存在と接触を持ったからかも知れない。

あの巨人はハンネスのおっさんに手を切られていた。その血がエレンの血と混ざりあって力が目覚めた。

そんなこともあるのかも知れない。

でも、何十年もさまよった挙句に人殺しをさせられ、最後は無残に殺されてしまうなんて、こんなひどい死に方他にあるだろうか…

 

猿の巨人、ジーク戦士長の正体

 

やはり、ジーク戦士長の言う「あの父親」「父親とは違う」の父親はグリシャ・イェーガーを指していたようですね。

つまり、エレンとジークは血を分けた兄弟ということになります。

そして、ジーク戦士長にはフリッツ家の血が流れているということも判明しました。

このことが一体これからの話にどうかかわってくるのか?

と、ここまで書いて自分が大きな勘違いをしていることに気付きました。

本当の王の名は「レイス」

壁の中の偽りの王の名が「フリッツ」

あれ? どうなっているんだ?

考えられるのは

① レイス家は壁外でもその存在を秘匿していた

② 壁外ではフリッツ家が本当の王家だが壁を築く際に何らかの理由でレイス家が本当の王家になった

③ 本当の名はフリッツだが壁内にこもる際にレイスの名前を新しく作り別の家にフリッツ家を名乗らせた。

のどれかで、ダイナ・フリッツは自分が本当の王家だと知らないか、本当にフリッツ家が王家なのかということになると思います。

祖先の名前が「ユミル・フリッツ」なので、初代の頃からフリッツ家は影武者のような存在だったのか、それともレイス家が記憶操作の能力を使って壁内の人間の記憶を操ったのか?

でも、壁内の人間もフリッツ家が王家だと思っていた訳で…

この辺りは①のエルディア王国内においてもレイス家は影の支配者として存在していたと考えるのが楽ですね。壁の中でも外でも一部の人間のみがその真実を知っている。でも、じゃあ今回どうしてダイナはフリッツと名乗ったのかという疑問も出てきます。

③だとジークが「レイス王」と発した部分に違和感が残りますね。ライナーもベルトルトもレイスが本当の王だと知らないはずですし。でも、ユミルは知っていた可能性があるのか。

②だと本当の王家は「フリッツ家」だけどレイス家がそれを簒奪した可能性がありますね。フリーダがグリシャに負けたのも始祖の力がうまく使えなかったからかも知れません。でも、そうだとするとフリーダには記憶が受け継がれ、エレンには記憶が受け継がれないことに説明がつかないので、やはりフリーダは正当な王家の血を受け継いでおり、経験値の低さやそのほかの理由でグリシャに負けたと考えた方が自然です。

現段階ではどれもあり得、どれも疑問が出てきます。このあたりにもとんでもない謎が秘められていそうですね。

ジークが次々と壁内人類(エルディア人)を巨人に変えたのも、注射ではなく王家の力なのかも知れません。

村1つ分の人数を一人一人誰も逃さずに注射をするのは不可能ですし、調査兵団との闘いでも何もないように見えるところから一気に巨人を出現させていました。

そのような能力を持たなければあれほど大きな壁を築くのは不可能でしょうし、もしかしたらレイス家は記憶改ざん能力を、フリッツ家は人間を無知性巨人にする能力をもっていたりするのかも知れません。

そしてフリッツ王家は壁を建設した直後レイス家に記憶を改ざんさせられた。

レイス家の面々はその能力を受け継がずに記憶だけを代々受け継いできた。

だからフリーダはグリシャに負けた。

ウーリがそう遠くない未来この世界は必ず滅びると言ったのも、自分では壁の中を守り切れないと知っていたからだったりするのでしょうか?

ウーリは最強の力を手にしているはずなのに、なぜか悲観的な発言が多かったのが気になります。

あるいは実は壁内にはもうフリッツ家の正当な血筋が残っていなかったのかも知れません。

そんな折のあの日、侵攻の日、グリシャは壁外勢力の言う座標をフリッツ家に戻すように懇願したのかも知れません。

継承させる先は寝てばかりのお爺さんではなく、唯一フリッツの血を受け継ぐ自分の息子ジークに…

グリシャはやがて侵攻してくるであろうジークに自らを食べさせるためにフリーダを食する必要があった。

って、じゃあなんでエレンに自分を食べさせたんだよ!ってことになりますね。

このあたりはなかなか難しい問題です。

 

エルヴィンもグリシャも好奇心で家族を失ってしまった…

 

グリシャとエルヴィンには生前ほとんど接点はありませんでしたが、好奇心が家族を失う契機になってしまった点は共通していますね。

エルヴィンは壁の外に人がいないとどうしてわかるのかという純粋な好奇心、グリシャは飛行船をみたいという好奇心

1巻でエレンに言った「人間の探求心とは誰かに言われて抑えられるものではないよ」というセリフが重みを増します。

エルヴィンの父親は中央憲兵に、グリシャの妹フェイはマーレ治安当局に、それぞれ秘密警察によって殺されています。

第86話で出てきた腕章は二次大戦時にユダヤ人がつけさせられていたダヴィデの星と同じ、マーレ治安当局はゲシュタボに相当しますね。

壁の中の中央憲兵はかつて幼稚園の教諭を通じて子供に密告をさせていたルーマニアチャウシェスク政権の秘密警察セクリタテアでしょうか。

ジークは七歳にして両親を密告しましたが、当時のルーマニアでは3歳や4歳の子供に密告をさせていたという恐ろしい記録が残っています。

言論の自由が弾圧されるということがいかに恐ろしいことか。

まさにビッグブラザーがあなたを見ている状態ですね。

 

壁の巨人は最終兵器だった

 

カベはやはり始祖の巨人の力を持つレイス家の力によってつくられたようですね。

そして、いざとなれば始祖の力をもって超大型巨人たちが暴れだすようになっていました。

仮に飛行機や戦車などが出来たとしてもあれだけの広さを誇る壁を構成する膨大な数の巨人たちを倒すのは不可能でしょう。

まるでナウシカに出てくるオームや巨神兵のようです。

理屈はまるでわかりませんが、圧倒的力を誇る初代王は壁の中に楽園を作ろうとしていたようです。

なぜそのような結論に至ったのかはまるで不明ですね。最大の謎の1つと言ってもよいかも知れません。

壁外の歴史では巨人大戦に負けたから逃げたのだということになっていますが、捏造である可能性もあります。

あるいはフリーダが力をうまく扱えずにグリシャに負けたように、145代目の王が力を継承した瞬間を狙って他の巨人の力を持つ連中が攻撃をしかけたのかも知れません。

そもそも論において、1700年間もエスニッククレンジングを行ったのに、まだ純血のマーレ人が残っているのも不思議です。

歴史は常に勝者が書き換えるものですから、壁外に伝わる歴史にも壁内に伝わる歴史も、真実をまるで反映していないのかも知れませんね。

壁の外に人類はいない、もウソでしたし、外の世界は巨人が支配しているというのもウソでした。

巨人がいるのは壁の外の島パラディだけのことで、海の向こうには現実世界の我々が過ごしているような世界が広がっている。

壁内の人間たちは、巨人に支配なんてされていなかったんや…

まさにパラダイムシフト!!

 

いくつかの深まった謎

 

謎が解けてはまた出てくるのはワンピースと進撃の巨人に共通する要素です。

今回もまたいくつかの謎が出てきました。

まずは「フクロウ」の存在。

エルディア人側がマーレに潜伏させているという「フクロウ」の存在ですが、完全に謎に包まれていますね。

今回の話を読んでいる限り、エルディア側には指導者のような人物は見当たらず、実質フクロウが組織を支配しているようにも見えました。

そしてあまりにもいろいろなことを知りすぎている。

一体どのような存在なのか?

現時点ではクルーガーという男が怪しいですね。

他に容疑者(?)がいないだけですが、彼ならグリシャの妹の死の真相を知っていても不思議ではないですし、登場コマも結構多かった上に珍しく名前が登場しています。

フクロウがどうやってグリシャの妹の死の真相を知り得たのか?

そもそもそれが真相であるとは限らない訳ですけども…

次にグリシャはどのようにして人間に戻ったのか?

今回の件によっておそらくグリシャは無知性巨人となってパラディ島をさまよっているうちに知性派巨人を食べたのでしょう。

キースがグリシャを見つけた時になぜかその日は巨人に遭遇しなかったというのもポイントなのかも知れません。

問題はその知性派巨人が何者だったのか? という点ですね。

知性派巨人=9つの巨人だとするならば、どうしてグリシヤはその巨人を食べることができたのか?

そしてグリシャはいかようにしてレイス家が本当の王家だと知ることができたのか?

実はジークもレイス家が本当の王家だと知っていました。

壁の中にも壁の外にも、レイス家が本当の王家であることを知っている少数の人間がいるのは確かなようです。

いや、ジークはレイス家が本当の王家だとは言っていませんね。

この部分も大きな謎です。

レイス家が本当の王だと知っていたのは一部の貴族と中央憲兵の幹部、ウォール教団の幹部だけです。

調査兵団や駐屯兵団のトップクラスでさえ知らなかった事実をグリシャがどうして知ったのでしょうか?

そもそも、壁の外に出るための扉を残して置いたり(閉鎖しようとするとウォール教が起こる)、王政にとって害悪でしかない調査兵団を設立した理由も謎です。

さらにはレイス家が本当の王だと知っていた一部の貴族はおそらくマーレ人達で構成されているであろう点も謎ですね。

クーデター後ある貴族がザックレーに向かって「お前たちは奴隷用の血だ」と言っていたことから、エルディア人=奴隷であり、自分たち貴族は違うということを暗に示していることになります。

つまり、基本的に壁内でもマーレ人が支配者階層になっている点はかなり不思議です。初代王はエルディア人を引き連れて島に渡った。壁の広さを考えるに、それこそ数百万から数千万人の人々を巨人化した訳で、かつそれだけの人数が自ら壁になるのに従ったということになります。

初代壁の中の王、もしくは第145代王(同一人物かどうかは不明)はそれだけの数の人々を操ることができるほどの力を持っていた訳ですよね。それは記憶を操作できる以上の能力が存在していることになります。

にも拘わらず、不穏分子になりかねない、敵であるはずのマーレ人が貴族になっているのは不思議です。

思えば、フリッツ家は間違いなくエルディア人の血だと思いますが、レイス家がそもそもエルディア人なのかは判明していません。レイス家はマーレ人由来の可能性もあるんですよね。

ロッド・レイスが巨人化に失敗したのもここら辺に関係があるのかも知れませんね。

あるいはミスリードで、壁の中の人類はほとんどがマーレ人なのかも知れません。

記憶操作はマーレ人だけが受ける。

ベルトルトの言う「悪魔の末裔」はマーレ人に向けられた言葉だったりして…

グリシャの父親が「我々非マーレ派のエルディア人残党~」と言っていたのも気になります。誤植でなければあのあたりのセリフはおかしいんですよね。

この文脈だと、親マーレ派の人間たちが島に行ったことになるんですよね。

そもそも7つの巨人はどうしてマーレ人の手中に収まることになったのでしょうか?

「7つを手駒にすることに成功」という表現から、裏切ったというよりは弱みでも握ったのかも知れませんね。

エレンの叫びの力が発動した際には鎧の巨人はまるで対抗できないようでしたから、闘いに勝つには叫びの力を持つ巨人だけでも十分なような気もします。

事実、100年以上も壁外の勢力は手出しができなかった訳ですから。

そしてフクロウが持ってきた蒔絵の謎。

グリシャは始祖ユミルが繁栄と富をもたらしたと解釈しましたが、仲間が指摘した通りなぜそうだとわかるのかという話ですよね。

ある意味グリシャは自分の都合の良いように解釈したとも読めますし、あるいは全然違う意味で残っているのかも知れません。

中には、巨人が橋をかけ、その上を人や馬車が通っているのが見えます。

これが何を意味しているのか?

異なった民族通しが交流している絵にも見えますね。

あるいは山と山の間に橋がかけられるように、海と海の間に橋がかけられるという意味もあるのかも知れません。

少なくとも145代フリッツ王はパラディ島まで何百、何千万、あるいは億単位の人を引き連れていったことになります。

船で可能でしょうか?

大きな大きな橋がないと不可能ですよね?

そして毎月書いているような気もしますが、始祖の力を持つおそらく壁外の人間たちが座標と呼ぶ巨人の存在をどうにかできていない状況でどうして壁内への侵攻を企てたのか?

壁の巨人が暴れたらどうしようもないでしょうに。あるいは座標が侵攻時点で発動しないことを知っていた?

座標が発動しない条件があり、グリシャもライナーたちもそれを知っていたとするならば、グリシャによるレイス家襲撃と壁外人物たちの侵攻の日が重なったのも偶然ではなく必然になってきます。実はあの日は500年に一度の皆既日食の日だったとか、何か特別な日だったとか。

そしてそれに関連するかどうかはわかりませんが、1巻時点で年号が「845年」となっていたのも大きな謎です。

どの地点から数えて845年後だったのでしょう?

始祖が巨人の力を使った時でも壁を築いた時でもない。

2000年後の君へ、845年、この二つの数字が表すものとは?

何よりやはり、今回特に思ったのが、グリシャはエレンに何を託したのか?という点です。

エルディアの復活? 戦争の終結?

グリシャはなぜ、エレンに力を継承させる必要があったのか?

キースの言う通り、お前じゃダメだったのか?

グリシャはエレンに地下室行を促した。

今月号にあるようなグリシャの手記を読ませるために。

あるいはグリシャはエレンに読ませるつもりで手記を書いていたのでしょうか?

地下室の謎を知ったエレンがどのように行動することを望んでいるのか?

始祖の力を使って壁の中の巨人を目覚めさせ、巨人をマーレ側に進撃させ、火の7日間のようにしたいのか?

そもそも、どうして初代ユミル=フリッツはこれほどまでに強大な力を手に入れたのでしょう?

アーサー・C・クラーク原作の2001年宇宙の旅の映画化で、宇宙よりの意志(オーヴァーロード)が原始的な人類にモノリスによって力を与えたシーン(有名な原始人の持っている骨が宇宙船にかわるシーン)がありますが、科学力だとするとさらに大きな存在があることになりますね。

「大地の悪魔」が何者なのか?

Titanという言葉には、「巨人」という意味もあれば「地球」という意味もありますよね。

2000年後の君へ

2000年たつと大地の悪魔が再び現れるのかも知れません。

2001年宇宙の旅の作者の別の作品で「幼年期の終わり」という本があります。

ニーチェの超人思想に影響されたともいわれていますが、宇宙の意志が人間を次の段階へと導くのを上天の支配者たちはただ見ているという話でした。

遠い昔に地球に来た上天の支配者たちがあるとき地球に現れる。

そして古い人類は全員死滅し、宇宙の意志と融合する。

新しい目覚めのあった人類は上天の支配者をさらに支配しているオーヴァーロードのもとへと連れていかれるという話だったと思います。

かなりウロ覚えだったのでだいぶ違うかも知れませんが、人間に力を与えた悪魔が再びやってくるということはあるかも知れませんね。ある種のデウス・エクス・マキナ的にその悪魔が突如として世界を滅ぼす。それを防ぐための「エレン、いってらっしゃい」だったり。ループもの説がずいぶん昔からありましたが、エレンは何度も世界を救う旅をしているのかも知れませんね。

また、ウーリが言った「近い将来必ず世界は滅ぶ」という「世界」の部分は壁内だけでなく、文字通り世界全体なのかも知れません。

今月を読むと技術的進化を遂げたマーレ側の侵攻のように思えますが、それらを含めた未来であるような気がします。

だからこそ、初代王は壁の中に楽園を築きたかったのかも知れませんね。

出来上がったのはデストピア的な恐怖政治でしたが…

そもそもマーレ人が侵攻してきたとして、壁の中の人類をジェノサイドするわけではないでしょうから、「滅ぶ」という表現はなんとなく合わないようなきがするんですよね。

「滅ぶ」というからにはもっと根源的な消滅する段階まで行かないとしっくりこない。

アメリカが滅びるのと人類が滅びるのでは全然意味が違います。

それにしても、少なくとも第一次世界大戦前後並の軍事力を誇るマーレ人たちは、なんだって6体の巨人を壁内侵攻に遣わしたのか?

飛行機や飛行船も使わず、巨人の力を再び奪われるリスク(現にベルトルトとマルセルは奪われた)を犯して。

あるいは世界はすでに滅びているのかも。

マーレの軍事力も、その相手国の軍事力もすでに世界を滅ぼすことのできるほどの力となっていた。

それらの国の間で世界大戦が起こり、最終的に大国という大国は焼け野原になってしまった。

ライト兄弟の有人飛行成功が1903年、広島と長崎に原子力爆弾が落ちたのが1945年

グリシャが20歳前後の辺りでは、すでに複葉機が飛んでいる絵が挿し込まれています。

それから20年は少なくとも経過している訳で、すでにマーレ以外の大国が原子力に相当する技術を持っていても不思議ではないんですよね。

技術開発合戦に負けたマーレはすでに焼け野原になり、もはや始祖の巨人の持つ力を使わなければ戦争に勝つことは不可能。

ライナーたちは故郷が滅亡していることは知らない。

核戦争が勃発した結果、あらゆる土地の人類は滅亡し、現在人が生きているのはパラディ島に住む人間たちだけだったりして…

まぁ、そんなことはないと思いますが、来月また色々なことがわかるのでしょうか?

ロッド・レイスは亡くなりましたが、それ以外の貴族はまだ何かを知っているようでしたし、ユミルがヒストリアに宛てた手紙もありますし、グリシャの手記もまだ続いているかも知れません。

来月号が楽しみだぜ!!



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