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スターウォーズ ローグワン評価・感想 ネタバレ注意

スターウォーズエピソード4ありきではありますが、スターウォーズはもちろん映画全体の中でも最高傑作に分類される出来だと思います。

決してスターウォーズの名前にぶら下がっている映画ではない

ハリウッドの映画であれ大作映画であれ、ビッグネームの続編にはがっかりさせられることが非常に多いと思います。

ある傑作が生まれると、そこにはネームバリューができ、集客の見込めるコンテンツになる。

日本で言えば、漫画の実写版はそれにあたると思います。

日本において、漫画の原作以上の実写化は今までなかったと言ってよいでしょう。

それでも漫画の実写化がすすめられる背景には、原作ファンが映画を見に来てくれるというビジネス的な意識があるからです。

ハリウッドではそれが続編に多い。

スパイダーマンやアヴェンジャーズに代表するマーヴェルコミックの実写化などは、そのネームバリューにおいて一定の集客が見込めます。

スパイダーマンは1作目こそ傑作でしたが、2、3、アメージングになるにつれて質を落としました。

コミックや漫画原作ではなくとも、例えばパイレーツオブカリビアンは回を重ねる毎に明らかに悪くなっていき、名作と呼ばれる数々の映画は作らなければいいと思う続編を作り続けてきました。

スターウォーズエピソード7の公開が決まった時、不安の方が遥かに大きかったのを今でも覚えています。

でも、そんなことは杞憂だと思わせるような素晴らしい出来でした。

そして今回のスターウォーズ ローグワンの公開。

正直に言うと全く期待していませんでした。

傑作は乱発されるものではない。

ましてやスピンオフをやる必要があるのだろうか?

そんな思いは見事に吹き飛びました。

スターウォーズ ローグワンは間違いなくマスターピースの1つです。

スターウォーズは銀河を舞台にした人間劇である~人間が描かれてこそ映画~

 

スターウォーズと言えども、エピソード1ファントムメナスは駄作だったと思います。

続くエピソード2も名作とは言い難く、もはやスターウォーズは終わったとさえ多くの方が思ったことと思います。

ただ、エピソード3の出来は素晴らしく、スターウォーズはシリーズを通して映画史上最高傑作であるという評価を残し、一度は完結しました。

個人個人の好みはあると思います。私は通してみたらエピソード1~3も好きですが、やはりエピソード4~6の方が断然好きです。

幼いころから、それこそ物心つく前から見ていたというのもあると思いますが、やはり人間というものに焦点があたっていたのがエピソード4~6だからです。

ルークとアナキンの関係、弱い自分に負けてしまったダースベイダーが最後にアナキン=スカイウォーカーに戻るまでの物語。

スターウォーズとはアナキン=スカイウォーカーの物語であり、フォースの物語でもある。

ファントムメナスで残念だったのは、フォースの強弱がミディクロリアンという細胞内物質の多寡で決まってしまうという設定になってしまったものです。

最高傑作エピソード5帝国の逆襲にて、ヨーダはフォースはどこにでもある、草にも、虫にも、と言っていたのに生まれつきの細胞物質で決まってしまうというのはやはり残念でした。

また、エピソード1~3においてはアクションに重きを置きすぎた感もあったと思います。

エピソード4のオビワンとダースベイダーの戦いなどは、正直アクションと呼べるようなものではなく、今見たらうーんとなってしまうシーンですが、それでも映画としては傑作として成立しているんです。

スターウォーズにおいてアクションはやはり映画を盛り上げるものであって主軸に据えられるようなものではない。

今回ローグワンがよかった点はそこです。

ドニー・イェン演じるチアルート・イムウェーのアクションなど素晴らしいアクションは有りましたが、それがメインではなく、ジン・アーソとゲイレン・アーソの父と娘の物語が主軸になっていたからこそ映画として素晴らしかったのがローグワンです。

スターウォーズはやはり親子の物語なんだと思います。

エピソード4~6まではアナキンとルーク・レイアの、エピソード7はカイロ=レンとハン=ソロの、それぞれの親子の物語が縦の軸にあって、そこに悪と正義の戦いがある。

 

悪と正義の差がハッキリしているからこそ物語の妙味がある

正義なんて立場によって変わる

近年のあらゆる物語がその立場に立って作られていて、勧善懲悪ものの物語は少なくなってきました。

スターウォーズも、エピソード1~3は悪が勝つ物語です。

でも違う。

我々が見たいのはやはり最後に正義が勝つところだ。

スターウォーズは正義と悪がハッキリしています。

白と黒がある。

ジェダイが白で、シスが黒。

でも、シスは元々ジェダイであり、正義と悪は紙一重である。

ジェダイだったアナキンがシスになるまでの物語がエピソード1~3で、シスになったアナキンが再びジェダイに帰還するのがエピソード6

エピソード7ではジェダイだったハン=ソロの息子ベン=ソロがシスのカイロ=レンになってしまう。

エピソード2に出てきたドゥークゥ伯爵も元はジェダイでしたし、ジェダイオーダーはメイス=ウィンドゥに代表されるように教義に凝り固まってしまい結局はシスに付け入るスキを与えてしまいました。

今回、ローグワンにはジェダイの騎士はたった1人しか出てきません。

その1人はやはりアナキン、ではなくダースベイダーです。

ダースベイダーの圧倒的恐怖感

エピソード4で感じたダースベイダーの恐怖感が、何倍にもまして帰ってきた感じがします。

出てくる時間は大変少ないのに、やはり圧倒的な存在感がありますね。

機密保持のために味方ごと惑星を消滅させるターキン総督の非情さ、躊躇なく敵を皆殺しにするダースベイダーの恐怖感。

悪役としてのダースベイダーが帰ってきた感じがします。

ただ1人フォースを自在に操り、絶対に勝ち目がないという絶望感を植え付ける存在。

そこにはかつてジェダイの騎士だったアナキン=スカイウォーカーとしての姿は微塵も感じられず、ただ殺戮をする機械となったダースベーダーの姿がそこにはありました。

 

明日に希望をつなげる物語 ~多くの若者の未来は託された~

今作の主要な登場人物は全員死にました。

ジン=アーソ、ゲイレン=アーソの親子も、キャシアン=アンドーも、味方の名も無き兵士や元帝国軍パイロット、有能なアンドロイドさえも全員死んで、文字通り骨も残りませんでした。

物語の途中でなんとなく全員死ぬんだろうなと観客は気づくようになります。

でも、なんだかんだで最後は助かるんじゃないかと思ってみているんですが、残念ながらただの1人も助かりませんでした。

現在絶賛連載中の「進撃の巨人」という漫画に、こんなセリフがあります。

どんなに夢や希望をもっていても 幸福な人生を送ることができたとしても 岩で体を打ち砕かれても 人はいずれ死ぬ

ならば人生には意味がないのか

そもそも生まれてきたことに意味は無かったのか?

死んだ仲間もそうなのか?

あの兵士たちも…無意味だったのか?

いや違う!!

あの兵士たちに意味を与えるのは我々だ!!

あの勇敢な死者を!!

哀れな死者を!!

思うことができるのは!!

生者である我々だ!!

我々はここで死に 次の生者に意味を託す!!

それこそ唯一残酷な世界に抗う術なのだ!!

兵士よ怒れ

兵士よ叫べ

兵士よ!!戦え!!

今回、ローグワンの戦士たちは次の生者に意味を託しました。

デススターの設計図にその意味を込めて。

ゲイレン=アーソから娘のジン=アーソへ

ジン=アーソからレイア=オーガナへ

レイア=オーガナからオ=ビワン・ケノービそしてオビ=ワン・ケノービからは銀河系に唯一残された希望であるルーク=スカイウォーカーへ

1人の科学者の希望は新たなる希望へと受け継がれる



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