コマンドー

来いよベネット!! 鉄砲なんて捨ててかかってこい!!!!
 疲れた時に最適の映画と言えば、この「コマンドー」意外にあるまい。
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 御存じ筋肉もりもりマッチョマンの変態が暴れまくるアクション映画。州知事にもあったアーノルド・シュワツェネガーの代表作にして出世作。
 ストーリー? そんなものはあってないようなものだ。山奥に暮らす元軍人が、さらわれた娘を取り戻す話だったような気がしたが、そんなものは関係ない。ハイセンスなジョークをかますマッチョマンがとにかく暴れまくる。それ以外何もいらない。
 冒頭でいきなり何人か死ぬ。
 
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 値段が気に入ったからひいてやるぜ!!
 こんな感じで、元コマンドー舞台のメンバーが次々無残な死に方をしていく。
 凶悪だぜ!!
 そんでもって、最強のコマンドーであるシュワちゃんが帰ってみると、男が娘をさらったって言ってるぜ。
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 協力すれば娘は無事に返すよ、OK?
 
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 シュワちゃんの答えは勿論OK!! (ただしお前を生かすとは言っていない)
 なんやかんやで娘を載せた車を追うコマンドー。敵を追い詰めたと思ったら、昔の部下メイトリックスが黒幕だったでござる。
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 はめやがって、汚いぜ!!
 罠にはめられたシュワちゃんは、なぜか小国の大統領を暗殺させられるはめになる。監視つきで飛行機に乗せられたシュワちゃん。
 しかし、コマンドーが大人しくしてるわけがない。
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 もう死んでるけどね。。
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 飛行機脱出。
 とりあえず知ってそうな奴から情報を聞き出すぜ!!
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 素直に言えば命は助けてやる。
 そう言われてあっさりしゃべる子悪党。
 助けてやるって?
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 これから何が起こるかって?
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 娘を人質にして、
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 銃まで持ってるのに、
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 の一言で、
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 そう、人質なんて初めからいらんかったんや。
 まぁ、勿論、あっさりやられるけどね
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 まぁ、これを見たらこの動画を見てくれ。三日ぐらいは笑い続けられると思う。
 
 https://www.youtube.com/watch?v=VZnOvv_EOtI
 

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 疲れてるんだ、今日の記事は許してくれ。

黄金 treasure of siera madre

悲劇も、起こってみるとたいしたことないもんだな
 名作映画と言えば?
 という問いには必ずと言ってよい程名前の挙がる映画。
 主演は、「カサブランカ」で、「君の瞳に乾杯!!」などの名ゼリフを披露してくれたハンフリー・ボガード(余談だが、私の知り合いは、「カサブランカ」が好き過ぎてモロッコまで実際に行った)。
 監督は、「マルタの鷹」「モビーディック」「007 カジノロワイヤル」で有名なジョン・ヒューストンの黄金コンビ。
 あらすじ
 話は1920年にさかのぼる。シエラ・マドレ山脈を西北に望むメキシコ、タムピコの街に、ダッブス(ボガード)というアメリカ人の男がいた。
 男は徹底的に運に見放されていた。職もなく、物乞いをしては安い酒を喰らう毎日。やっと日雇いの仕事にありつけたと思ったら、だまされて給料ももらえない始末。
 ある日、同じくうらぶれたカーチン(ウォルター・ヒューストン)とともに、ダッブズは超安宿で黄金のありかを知っているという老人ハワードに逢う。彼の話を当初誰も相手にせず、二人も全く無視していたが、ひょんなことから二人をだました男を見つけ、金を奪うことに成功する。
 金の使い道について話し合う二人。どうせこのまま町にいてもいいことはない。いっそ爺さんの話に乗ることにしないか? どうせ最悪でも元の暮らしに戻るだけだ。
 かくして、ダッブズ、カーチン、ハワードの三人は、人里離れた山奥に黄金を求めて旅に出るのであった。
 途中汽車が列車強盗に逢うなどのトラブルがあったり、山奥の道が二人の想像以上に険しく、途中で挫折しかけたが、一行はついに大金鉱を掘り当てる。
 大喜びで金を掘りまくる一行だったが、ある日起こった落盤事故によって少しづつ歯車が狂っていく。
 ダッブズは落盤で意識を失う。カーチンはそれを一瞬見て見ぬ振りをするが、思い直して彼を助ける。
 黄金には魔力がある
 二人は段々と黄金の魔力に憑りつかれるようになって行く。
 三人は、争いを避けるため、採掘した先から金を三等分にし、それぞれの隠し場所に保管しておくことを決めた。
 ある日ダッブスが隠し場所に向かっている間、ハワードとカーチスは山を下りた後の話をする。ハワードは小さな雑貨店を経営しながら余生をすごしたいと言い、カーチスは果樹園をやりたいと言った。幼い時、果樹園で働いていたカーチン。そこでは皆が歌いながら果物をとり、寝て起きては歌い、火を囲み、とても幸せな日々を過ごしたのだと言う。その時ちょうどダッブズが帰ってきた。ダッブズは二人の話を聞いてはおらず(←ここは後に重要になる)、自分は黄金を手に入れたら、女をはべらせ、レストランですべての品を注文し、すべて突き返してやるのだと言う。
 二人も同様のことを考えていると思ったダッブズは、異常な程二人を警戒するようになる。段々と妄想に取りつかれるダッブズ。自分以外の二人は、結託して自分の黄金を狙っているに違いない。ハワードに街への買い物行きを命じられたダッブズは、それに強い抵抗を示す。
 しかたなく街に繰り出したカーチンは、そこで山賊の処刑現場と、アメリカ人コーディに出会う。コーディは黄金を探していた。
 カーチンはしらばっくれ、撒いたかに思えたが、コーディは三人のキャンプに行きつく。
 一触即発の事態。
 三人の機先を制し、コーディは三つの選択肢を突きつける。
 一つ、自分を殺す。二つ、自分を追い返す。三つ、自分を仲間に入れる。
 三人は話し合いの末、コーディを殺すことにしたが、ちょうどその時、コーディは山賊の群れが近づいてくるのを悟る。
 四人は団結し、山賊と戦う。が、多勢に無勢、山賊の数は多く、コーディは死に、三人の命もここまでかと思われたが、その時ちょうどメキシコ軍がやってきて、山賊を蹴散らしてくれた。
 コーディの遺体から手紙を発見する三人。手紙はコーディの妻からで、夫を案じる内容であった。コーディが帰ってきて、一緒に果樹園で暮す日々を夢見ており、そんな日々が黄金よりも遙かに価値のあるものなのだと手紙は言う。
 三人は山を下りることにした。カーチンはコーディの妻に黄金を分け与えることを提案し、ハワードもそれに乗る。ダッブズはそれを鼻で笑い、街までの帰途をたどることにする。
 途中、インディアンの一行に出会う三人。言葉のわかるハワードは、子供が川で溺れた後意識がない、助けてほしいと言っていることを理解し、単身インディアンの村に向かう。
 ハワードには医学の知識があるようで、インディアンの子は意識を回復する。黙って去るハワードだったが、後日インディアンの村に招待される。先を急ぎたいハワードだったが、ここで恩を返さなければ神様の祟りがあると信じるインディアン。しかたなくハワードは村に再び向かい、北の街で落ち合おうと約束する。カーチンはハワードの荷物は自分たちがしっかり管理すると約束する。
 二人きりで下山するダッブズとカーチンだったが、ダッブズは再び黄金の魔力に憑りつかれるようになる。ダッブズはカーチンに、ハワードの黄金を二人で分けようと提案するが、カーチンは乗らない。ダッブズはカーチンが黄金を独り占めする気だと妄想し、殺しにかかる。ダッブズは弱く、カーチンに取り押さえられてしまう。
 しかし、カーチンはダッブズがいつ襲ってくるかわからない為、以後一睡もできなくなる。隙を見てはカーチンを殺そうとするダッブズ。
 

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 予告しよう、先に寝るのはお前だ
 ダッブズの言葉通り、カーチンはある時眠りに落ちてしまう。カーチンの懐から銃を取り出し、ダッブズはカーチンを銃殺してしまう。その後も異常に怯えるダッブズ。死体を確認し、死んだのを確かめる。朝になりもう一度カーチンの生死を確かめに行くダッブズだったが、そこにはカーチスの死体はなかった。山猫が食べたのだと妄想するダッブズは、一人山を下りる。
 一方、カーチスはなんとか生きており、なぜか近くにいたインディアンに助けられた。その後楽園の主のような生活を送るハワードと合流し、ダッブズを追いかける。
 町の麓までなんとかたどり着いたダッブズは、ロバと一緒に汚い水場に顔を突っ込む。そして顔を上げると、そこには山賊の生き残りがいた。あっけなく山賊に殺されるダッブズ。山賊はダッブズの持ち物をあさる。黄金の入った袋を手にした山賊たちだったが、それをただの砂袋と思い、捨ててしまう。ロバを街まで売りに行く山賊たちだったが、正体を見破られてしまい、軍隊に処刑される。
 カーチスとハワードは街に到着するも、山賊たちが黄金を捨て去ってしまったのを悟る。風に吹かれて消えていく黄金。
 とにかく爆笑するハワード。
 見ろ、黄金が自然に返っていく!!
 一緒に爆笑するしかないカーチン。
 ハワードはインディアンの村で余生を過ごし、カーチンはコーディの妻の所へ行くと言う。今頃は丁度収穫の時期だ。。
 

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 感想
 私は何の知識もなくこの映画を見たので、先の展開がまるで読めず、面白かった。あらすじには出てこないが、伏線がいたる所に貼ってあり、それを回収していくのが楽しい映画でもある。「トイ・ストーリー」などもそうだが、名作は小道具の使い方がうまい。
 狂気に至るダッブズを演じるボガードには、鬼気迫るものがあり、見ているのが途中嫌になるほどであった。
 黄金に憑りつかれた人間は数えきれない程いる。ウォール街なんか、ダッブズみたいな人間の集まりなんだろうなぁ。
 昔も今も、実に恐ろしきは人の欲と言った所だろうか。
 
 

アリババと40人の盗賊

 つい先日ニューヨーク株式市場に上場した世界最大級の電子取引サイト「アリババ」。株価は上場以来ウナギのぼりで、上場時93ドルだった株価はいまや118ドルに上る。上場時買おうかどうか死ぬほど迷った株だったが、よくわからないという理由で先延ばしにしたのが悔やまれる。今も投資しようかどうか悩んでいる銘柄。
 と言った話は置いておいても、いまや世界中で名の知らぬ者のいない「アリババ」の元ネタが、アラビアンナイトに出てくるこの「アリババと40人の盗賊」である。アラビアの人間が作った話かと思ったら、18世紀にフランス人によって考案されたのだと言う。少しがっかりである。
 開け、ゴマ
 あまりにも有名なこのセリフも元ネタはこの話である。
 前述の「アラビアンナイト」同様、原作を大きく変えた話になっている。
 以下、原作の話を引用したいと思う。
 「昔、ペルシャの国に、貧乏だが真面目で働き者のアリババという男がいた。ある日、アリババは山で薪を集めている最中に、40人の盗賊たちが奪った財宝を洞穴の中に隠しているのを偶然目撃した。洞穴の入口をふさぐ岩の扉が、「おいシムシム(胡麻)、お前の門をあけろ!」という呪文の言葉と共に開き、盗賊たちが洞穴の中に入ると自動的に岩の扉が閉まる。しばらくすると再び岩の扉が開き、盗賊たちが外に出て来た後、扉は再び閉まった。その一部始終を木の陰に隠れて見ていたアリババは、盗賊たちが立ち去るのを待って自分も洞穴の中に入り、財宝の一部を袋に詰めて家に持ち帰った。
かくしてアリババは大金持ちになったが、金持ちで強欲なアリババの兄・カシムがそのことを不審に思い、財宝を手に入れた経緯をアリババから無理やり聞き出し、カシムも財宝を狙って洞穴に忍び込んだ。ところが、財宝に夢中になって再び扉を開ける呪文を忘れてしまい、洞穴から出られなくなったところを、戻って来た盗賊たちに見付かり、カシムはバラバラに切り刻まれて惨殺されてしまった。
カシムがいつまでも帰って来ないのを心配したアリババは、翌日になって洞穴へ向かい、盗賊たちの手でバラバラにされたカシムの死体を発見した。アリババはカシムの死体を袋に入れて密かに持ち帰り、カシムの家に仕えていた若くて聡明な女奴隷のモルジアナと相談の末、遠くの町から仕立屋の老人を呼んで、死体を縫い合わせてもらい、表向きはカシムが病死したことにして、内密に葬儀をすませた。その後はカシムの家と財産もアリババの物になり、アリババはカシムの一人息子を養子にして、この上もなく恵まれた身分の男になった。
一方、財宝の一部と死体が持ち去られたことに気付いた盗賊たちは、死んだ男の他にも仲間がいると考えて、すぐに捜査を始め、死体を縫い合わせた老人を見付けて、情報を聞き出すことに成功した。そして、老人の協力でアリババの家(元・カシムの家)を見付けた盗賊たちは、頭領が多数のロバを連れた旅の油商人に変装し、ロバの背中に乗せた油容器の中に手下たちが隠れ、アリババの家に一夜の宿を求めて泊めてもらうという作戦で家の中に入り込み、家の人々が寝静まるのを待ってアリババを殺そうと画策していたが、庭に運び込まれた油容器の中身が盗賊たちと気付いたモルジアナは、一つだけ本物の油が入っている容器を探し当てると、急いでその油を台所に運び込み、大鍋に入れて沸騰させ、煮えたぎった油を全ての容器に注ぎ込んで、中に隠れている盗賊たちを一人残らず殺した。そうとも知らず夜中に寝床から起き上がり、仕事に取りかかるために手下たちを呼ぼうとした頭領は、容器の中をのぞき込んで手下たちの全滅を知ると、驚いて単身アリババの家から逃げ去った。
しばらくの後、盗賊の頭領は偽名を使って宝石商人になりすまし、カシムの息子が経営する商店の近所に住みついて彼と親しくなり、アリババの家に客人として招かれた。頭領は服の中に隠し持った短剣でアリババを殺すつもりだったが、またしても客人の正体を見抜いたモルジアナは、余興として客人に舞踊を披露すると言い、彼女も短剣を持って踊りながら隙を見て頭領を刺し殺し、アリババ達に客人の正体を晒した。
かくして40人の盗賊たちは、聡明なモルジアナの機転で全員返り討ちにされた。この功績によって、モルジアナはカシムの息子の妻になり、洞穴の中に残っていた莫大な財宝は国中の貧しい人たちに分け与えられて、アリババの家は末永く栄えた。」
 WIKIより転載。
 映画版では、舞台がバグダットになっており、時代は13世紀半ば、モンゴル族によるバグダッド陥落を背景にしている。
 アリババは正統カリフの末裔という設定になっており、父はモンゴル軍と勇敢に戦っていた。しかし、宰相であるカシムに裏切られ、モンゴル軍の奇襲を受けて、死ぬ間際に息子のアリに王家の紋章を託し死んでしまう。
 アリババを演じるのは「アラビアンナイト」でハルーン王を演じたジョン・ホール。フラグ・ハンの許嫁を演じるのは同シェヘラザードを演じたマリア・モンテス。
 イスラムとモンゴルの戦いをアメリカのハリウッドがドミニカ出身の女優に演じさせるという国際色豊かな映画である。
 映画の中では、徹底的にモンゴル軍が悪玉として描かれる。これは、映画公開時1944年、すなわち日本との戦争の最中であったことと無関係ではないであろう。黄色人種=悪の図式を国民に植え付けたかったに違いない。
 もっとも、実際のモンゴル軍の襲撃たるや、映画の100倍はひどいもので、伝染病で死んだ死体を敵の城に投げ入れたり、自分の所の兵士ではなく、占領した土地の兵士を戦わせていたりした。占領された土地の兵士は、家族を人質にとられた挙句の果てに、モンゴル軍が後ろで弓を構えていたので、戦わざるを得なかったらしい。日本に来た元軍も、実際にはほとんどが朝鮮人だった。タタールのくびきなどという言葉でも知られ、のちに「黄禍論」の元にもなった。
 ちなみに、映画で出てきた敵役フラグ・ハンは、フビライ・ハンの弟であり、「イル・ハン」の名称でも知られる。「アラビアンナイト」に出てきたハルーン王を輩出したアッバース朝を滅ぼした人物で、「イル・ハン」国の創始者でもある。
  実際のカリフは、モンゴルに降伏後たったの一日で処刑されてしまったらしい。フラグによるバグダッド破壊は徹底していたようで、当時を示す当代の資料は一つとして残っていないそうで、タリバンも真っ青の愚行である。
 モンゴル軍が何を目的としてここまでの征服活動を行ったのかよくわかっていない。彼らは占領先のあらゆる文化を破壊しつくしてしまったので、資料に乏しいようである。歴史を残すことに関しては定評のある中国ですら、歴史を書き記すことが出来ず、「元朝秘史」という、その名の通り秘密文書のみが残っている程度だそうだ。
 名作「蒼き狼」の作者井上靖は、そのあとがきにて、モンゴル軍の目的が分からず、あれだけの大帝国だったにも関わらず、資料が少なすぎて苦労した、という書いていた。
 

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 映画内でも「タイラント」の名称で呼ばれていた。
 現在、世界中の人間の4人に1人は、モンゴル人の遺伝子を含んでいるそうである。
 モンゴル恐るべし。

アラビアンナイト

 ふと立ち寄った本屋で、300円で買ったDVD。
 観た後の感想は、
 面白いは正義
 これでもかというぐらいの原作無視が、ここではむしろ心地よかった。
 
 この映画の見所
 ・とにかくテンポがよい。
 面白いハリウッド映画の特徴として、テンポがよいというのがあると思う。この映画は次から次へと話が展開していくので、見やすいし飽きない。ストーリーも王道的で、古き良きハリウッドと言った感じで個人的には好きである。
 ・キャラクターが良い。
 アラビアンナイトオールスターと言った感じで、アリババ、シンドバッド、アラジン、ハルーン・ア・ラシード、シャヘラザードと言った役柄が登場。
 主人公はとてつもない二枚目俳優ジョン・ホールが演じるハルーン王。
 慈悲深く二枚目で、いかにも主人公。原作のアラビアンナイトにも登場し、主人公格。この映画はハルーン王と兄の王位継承に、ヒロインであるシェヘラザードとの恋愛を絡めたコメディ映画であると思う。
 涙はないけどとにかく笑える。
 シンドバッド、アリババ、アラジンはサーカス団で働いている曲芸師になっている。
 シンドバッドは事あるごとに「船乗りだった時は…」を繰り返すし、アラジンは6年前にランプを亡くし、目についたランプを全て擦る。
 アリババだけは格別頭のいい少年として描かれている。
 ここまで原作を変えるとむしろすがすがしい。

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ちなみに、原作の「アラビアンナイト」の話は、サマルカンドの王シャフリヤールが、妻と黒人奴隷の不貞を見て後気が狂い、国中の処女を性行の後殺すという凶行を行っていた。
 国中の処女は大臣の娘のシェヘラザードのみとなる。バカ王シャフリヤールがシェヘラザードを殺そうとしたその時、彼女は物語を始める。
 日本の御伽草子よろしく、最初はそれほど物語の数も多くなかったようであるが、次々に創作が始まり、今の形に至ったようである。
 有名な「アラジンと魔法のランプ」や「アリババと40人の盗賊」「船乗りシンドバッド」などもこのアラビアンナイトのストーリーである。
 ちなみに、この映画の主人公でもあり、アラビアンナイトにも登場するハルーン・ア・ラシード王は実在の人物である。
 アッバース朝の第五代カリフ(カリフは預言者であり、王はスルタンなので、この映画の日本語訳である「王」の尊称は厳密には誤りである。先のサマルカンドの王シャフリヤールはスルタンなので王。カリフはイスラム教の創始者ムハンマドの正当後継者であり、その地位はいまでもイスラム教を分断するほどデリケートな問題。ちなみにアッバースはムハンマドの叔父で、ハルーン王はその子孫。ムハンマドの娘婿であるアリーの一族のみを正当後継者であるとするのがシーア派)で、アッバース朝全盛期の王。イスラム史に残る名宰相ヤフヤー(のちに追放)の助けもあり、イスラム世界の黄金期を築いた。
 なお、母親は元奴隷であるハイズラーン。
 イスラム諸国家には奴隷出身の王もおり、がちがちの封建制度を採用していた西洋諸国家とは大いに異なっている。西洋諸国の身分制度は強固で、ナポレオンでさえもそれ崩せなかったほどである。実際にはシンデレラストーリーは西洋には存在せず、東洋には散見される。
 なお、ハルーン王の活躍は8世紀後半以降であるが、この頃から黒人奴隷を使用していた文献が見られ、供給地はやはりアメリカであると考えられているようである。西洋人は後にこの制度を流用したのであろう。この度のリベリアの問題や、いまなお続く人種差別の根源が、このあたりにあるのかもしれない。
なお、この映画の公開は1942年。第二次世界大戦中である。
 日本が「欲しがりません勝つまでは」などと言いながら竹やり持って戦車につっこんでいた頃、アメリカは白雪姫やこの映画を作っていた。
 勝てる訳のない戦争だったのだ。

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 ちなみに、ハルーン王はドラエモンの映画「ドラビアンナイト」にも出てくるので、見ていない方は是非見てほしい。

レナードの朝 AWAKENINGS

 この映画を人に勧めた二週間後に、ロビン・ウィリアムは亡くなってしまった。
 ロビン・ウィリアム。実にいい俳優だった。「ジュマンジ」「グッドウィル・ハンティング」「今を生きる」。
 ロボットの役をやったりピーターパンの役をやったり、実に色々な役を演じていた。20、21世紀を代表する名優の一人であろう。
 そんな名優が、これまた20、21世紀を代表する役者ロバート・デニーロと共演したのがこちらの「レナードの朝」である。
 この映画、なんと医師の書いたノンフィクションを題材にしている。実際にありえそうもない話がノンフィクションで、ありえそうな話がフィクション。事実は小説より奇なりとはこの映画のことを言うのかも知れない。
 主人公はロビン・ウィリアム演じる極端に人付き合いの苦手な医師であるマルコム。元々は研究専門医で、臨床の経験はほぼない。彼が新たな病院に赴任する所から物語は始まる。
 彼が担当するのは、物言わぬ患者たちである。話しかけても反応はない。彼ら彼女らは、何十年もの間そうなのだと言う。
 ある日、ふとしたきっかけで、患者がボールをつかむのをマルコムが見る。ためしに軽くボールを投げてみると、患者はキャッチした。まだ反射神経が残っていたのだ。
 その後、マルコムの必死の努力により、少しづつではあるが回復していく患者たち。さまざまな文献を調べたマルコムは、パーキンソン病の薬が効くのではないかと思うようになる。家族の同意を得て、患者の一人であるロバート・デ・ニーロ演じるレナードに薬を投与する。
 次の日レナードは目覚めた。実に30年ぶりの目覚めだった。
 全ての患者が目覚めた。
 彼ら彼女らは、気が付くと年を取っていた。ある者は子供から一気に大人になった。ショックを受ける患者たちもいたが、失われた青春を取り戻そうと、徐々に前向きになって行く。
 レナードは生まれて初めての恋をした。
 彼女に自由に会いたい。マルコムに相談したが、外出許可は下りなかった。
 すると、マルコムは突然暴れだした。薬の副作用である。
 徐々に元の症状に戻りつつあるレナード。恋する女性にはもう二度と会えないかも知れない。それ以上に、動けなくなった自分を見せたくない。
 レナードは女性に別れを告げなければならなかった。女性とレナードはダンスを踊る。私はこのダンスのシーンで泣いてしまった。これ以上せつないシーンを見たことがなかった。
 再び死んだようになったレナード。
 落ち込むマルコム医師に、看護師は優しく声をかける。
 「命は与えられ、奪われるもの」
 
 人間は皆生まれながらにして死刑囚である。
 今この瞬間も、我々は死に向かって歩みを止めない。
 それでもその過程において、さまざまなものを得、失い、また出会う。
 レナードにはその過程はなかったのである。
 はたして、マルコムのやったことは正しかったのかどうか?
 それは誰にもわからないことなのかも知れない。
 
 

ハロルドとモード 

 今回は私の好きな映画を紹介したいと思う
 ハロルドとモード 少年は虹を渡る
 
 確かイギリスのエンパイア誌の傑作映画かなんかで紹介されていた記憶のある映画。なかなかぶっとんだ映画である。わりに、根底には確かなものが流れていると思う。
 始まりはピアノが鳴っていて、陽気な映画なのかと思ったら、突然主人公の青年が自殺をする。
 おいおいなんなんだ? と思った私はもう映画に引き込まれていた。
 部屋に母親が入ってくる。
 子供に目を向けることもなく仕事の電話を続ける母親。
 なんなんだよこれは。。
 そのまま家族で食事のシーン。主人公ハロルドはガラガラ声で「のどが痛い…」 母「じゃあ早く寝なさい」 別に息子の方を見ようともしない。
 ここで、どうやらハロルドは何度も自殺未遂をしては母親を困らせていたらしいことが分かる。
 場面は変わって葬式のシーン。
 ハロルドの趣味は知らない人間の葬式に出ること。この理由は作中重要。
 そしてもう一人、明らかに喪服を着ていない女性が。
 史上もっともぶっとんだヒロインモード。
 
 
 モードはハロルドをドライブに誘うが、ハロルドは遠慮する。そのままモードはどこかに行ってしまう。そして神父が一言「あの車は私のなのだが…」
 その後も再び葬式で出会う二人(モードは違う車に乗っている)。
 破天荒なモード。そこらへんにある車には勝手に乗り、街路樹がかわいそうだと言っては引っこ抜いて森に植えに行く。彼女には法律や決まり事は関係ないように思える。
 「いつまでも持っていられるものなんてないわ」
 自由奔放なモードに惹かれていくハロルド。ハロルドは誰にも見せなかった胸の内をモードに見せる。
 「本当は死ぬつもりなんてない。死にあこがれているだけだったんだ」
 一度、母親がハロルドを死んだと思った時があった。彼女は今まで見たことがないような様子で泣き叫んだと言う。
 それ以来、ハロルドは死ぬつもりのない自殺を繰り返すようになった。
 ハロルドは来年80になるモードに結婚を申し込む。
 指輪を薬指にはめるハロルド。
 この後のモードの行動を、私は生涯忘れることはないと思う。
 それほどまでに、彼女の行動は突飛で意外で、印象的で、素敵だった。
 そして其の後ハロルドはある重大な発見をする。
 そのシーンはすべてを一変させる。
 あるシーンが映画のすべてを変えることがあるが、この映画のこのシーンがまさにそれである。
 この映画はもっと色々な人に見てほしい。
 そう思う。
 いい映画だと思う。