進撃の巨人 第71話 傍観者~この世界に、生まれてきてくれたんだから~

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毎月9日は別冊マガジンの発売日

誰もが猿の巨人やライナー達の話を期待したかも知れないが、安易にそうしない所は諌山という漫画家の卓越した能力に思えます。

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進撃の巨人 70話 いつか見た夢 ついに猿の巨人の正体が判明? ネタバレあり

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今月もまた盛りだくさんな内容でしたね。
ロッドレイス編が終わって、次のシガンシナ奪回編への導線回と言った所でしょうか?

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限定商品多数!! セブンネットショッピングで進撃グッズの予約受付開始!!

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一時は正直に言って不調とも思えた進撃の巨人ですが、最近は毎月9日が待ちきれないほどの面白さを取り戻してきました!!
そんなこんなでセブンイレブンと進撃の巨人がコラボレーション!?
センブンネットショッピングでの進撃グッズが予約可能になりました。

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進撃の巨人 第69話 友人 ネタバレ含む

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今週の話はかなり良かったと思います。
自分の中では、進撃の巨人史上最高の話でした。
「進撃の巨人の作者は人間を描くの下手だと言われていたが、そんなことはなかったぜ」という感じの話でしたね。
「進撃の巨人 64話 歓迎会」の感想では色々言ってごめんなさい。
この作者はやっぱりすごいです。
どうやったらこんなすごい話が書けるのだろう…
さて、今回の話の中心は完全にケニー・アッカーマンでした。
やっぱりケニーはリヴァイ兵長の伯父だったんですね。
「進撃の巨人 第65話 夢と呪い」の感想で、そうじゃないかと思っていたので、予想が当たってちょっと嬉しいです(^^)v
一時期は本気で殺そうとしてましたし、アルミンに似た調査兵団のニファの頭を吹っ飛ばしましたが、
「あいつは俺の唯一の誇りだ」
という発言は、本心からのセリフだったんだと思います。
圧倒的な力を持ちながら、何一つ救えなかったケニーが、最後に1人、救えたかも知れない存在、それがリヴァイ・アッカーマンだったんですね。
ケニーにとって本当に価値あることとは、半端かも知れませんでしたが、リヴァイを育てたことだった。
ケニーは巨人になりたかったこと。
でも、それは力を欲していた訳ではなかった。
ケニーが欲していたのは「慈悲深い愛」だったように思えます。
誰のことも愛していなかったはずのケニー。
「俺は人の親にはなれねぇよ」
でも、実は色々な人間を愛していた。
そのことに最後は気づいたんだと思います。
ウーリへの愛。自分についてきてくれた部下達への愛。そして唯一の肉親リヴァイへの愛。
でも、愛していたウーリも部下も死んでしまった。
ケニーは本当はそれを止めたかったけど、結局止められなかった。
妹、一族、仲間、友人。
最強クラスの「暴力」を持ちながら、本当に守りたい誰かを一人として守れなかったケニー。
最後に残された、最も愛しているリヴァイを、ケニーはきっと待っていたんでしょうね。
だから巨人化せず、リヴァイを待ち続けた。
幼い頃より迫害を受け続けてきたケニーの目的は、圧倒的な力などではなく、平和な愛情だったのではないでしょうか。
リヴァイの顔を見た瞬間、最後の最後に、自分が最も見たかった景色を見られたのではないでしょうか?
「俺は、人の親にはなれねぇよ」
いいやケニー。きっと誰よりも親だったぜ。

 

エリートの行く末

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個人的には、ケニーの部下になった中央憲兵たちが印象的でした。
憲兵団には成績上位者10名しかなれない。
まさにエリート中のエリート。
そして、そのエリート中のエリートが死んだ目をして
「全ては無意味です」と言う。
エリート中のエリートが、官僚になって汚職に手を染めたり、弁護士になって横領に手を染めたり。
オウム真理教の幹部には、東大出身者がかなりいた話を思い出します。
「皆何かに酔っ払ってねぇと、やってられなかったんだな…」
子供から大人になるにつれて、信じていたものが壊れて行くのを誰もが体験していると思います。
ヒッチやマルロに代表されるように。
世の中には正義も大義も理想もなくて、完成された非常で無機質なシステムだけがある。
1980年以降に生まれた人間にとって、それは顕著ですよね。
そして何もなすことなく死んでいく。
それもまた、残酷な真実なんですよね。
「世の中は、残酷なんだ」

ケニーがリヴァイに託した何か

ケニーはリヴァイに巨人になる薬を渡しました。
「コウカノキョジン」と書いてあるようにも読めます。
エレンがこれを使って硬化して、ベルトルト・フーパーによってあけられた穴をふさぐのでしょうか?
ニック司祭が死に、フリーダが死に、ロッドが死に、グリシャももういない。
思えば、壁や巨人の真実を知っている者は一人もいない状態になっているんですよね。
それを知る手がかりは、グリシャ(エレン)の家の地下室のみ。
そのためには、シガンシナ区にあいた穴をふさぎ、ウォールマリア内部を奪還する必要があります。
それが出来れば、人類の活動領域は広がり、様々な問題が解決するように思えますよね?

滅びの未来と希望

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「この世界はそう遠くない未来 必ず滅ぶ」
ウーリが死ぬ前に言った言葉がとても気になります。
「わずかな人類の黄昏」
ウーリは滅びるまでの期間をそう表現しました。
「黄昏」というと、「神々の黄昏」という言葉を思い出します。
かの「ワルキューレの騎行」で有名なリヒャルト・ワーグナーが作り上げた最高傑作「ニーベルゲンの指輪」

その最終章に、彼は「神々の黄昏」という名前をつけました(ワルキューレは第二部)。
ドイツ語で「Götterdämmerung」とスペリングするそうですが、元々はアイスランドの言葉をドイツ語に訳したものです。
原語は「Ragnarøkkr」
日本語で表記しますと、
ラグナロク

となります。
ラグナロクはゾロアスター教の審判の日(通称:最後の審判)やユダヤ教におけるハルマゲドンに比した終末思想の考え方とも言われ、人類や神々を含めた最終戦争のことを指すと言われます。
きっと、これから人類の存亡をかけた「ラグナロク」が始まるのでしょうね。
北欧神話によるラグナロクは、旧世界の滅びと新世界の誕生をあらわしているといいます。
旧世界はユミル(北欧神話の神)から生まれたと言われます。
ユミルの名前は長い間隠されていました。
「巨人」「ユミル」「黄昏」
進撃の巨人が北欧神話に影響を受けていることは確かですよね。
北欧神話によれば、旧世界は滅び、善良なる人々だけが生き残る世界が、ラグナロクによって誕生するそうです。
「私は楽園を築き上げたいのだ」
ウーリが目指した楽園とは、一体どのようなものなのでしょう?
「だが、ほろぼしあう他無かった我々を友人にしたものは一体何だ?」
人類の存亡をかけて、エレンたちはライナー達と闘うのでしょうか?
暴力によって、強い者が、勝った方が新しい世界を作る?
それとも、ケニーとウーリの関係が、迫害していた者達の頂点に立つ者と迫害されていた者の関係が、これから先の関係をも示唆しているのでしょうか?
エレン達とライナー達は紛れもなく友人達です。
でも、「滅ぼしあうしかない関係です」
69話の表題である「友人」とは、ケニーとウーリのことだけなのでしょうか?
今後の展開に期待です。

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⇒原作よりも出来がいいアニメDVD

進撃の巨人第68話 壁の王 ネタバレあり ヒストリア王になる 16巻も発売!!

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毎月9日は別冊マガジンの発売日!!!
という訳で「第68話 壁の王」
タイトルが既に意味深ですね。
英訳したら「king of wall」なのか、「king in wall」なのか。
素直に考えたら前者なんでしょうけど、意味を考えると後者のような気もします。
「壁の王」
「壁の中の王」
意味合いは大分違いますね。
今回は始めにオルブド区内壁で住民が兵士に文句を言う所から始まります。
次にレイス巨人への一斉砲撃。
やはりというか、全然効きません。
次の壁上からの一斉射撃も全然効かないので、エレンが巨人になって、レイス巨人の口に火薬を詰めた樽の集まりを放り込んで、最後はヒストリアがレイスにとどめを刺して、一言
「私はヒストリア・レイス この壁の真の王です」
ヒストリアはついに王になってしまいましたね。
そして、まさかの「父殺し」
しかも比ゆ的な意味ではなく、物理的にも「父殺し」を行いました。
「父殺し」は文学創世記からあるモチーフの一つで、古くは古代ギリシアの「オイディプス王(エディプス王)」に始まり、ドフトエフスキーの大傑作「カラマーゾフの兄弟」など、様々な「父殺し」をメインに取り扱った文学があります。
村上春樹の「海辺のカフカ」もそんな小説の一つですね。
通常、「父殺し」を行うのは男子です。
「エディプスコンプレックス」というのは最も有名な心理用語ですね。
同じく物理的に父を食してしまったエレン。
二人とも過酷な運命ですね。
少年誌史上、もっとも過酷な運命を背負った主人公達と言っても過言ではないと思います。
そして、ロッド・レイスもまた過酷な運命を背負っていたんですね。
ヒストリアがロッドを殺す際に見たもの、それはロッドの幼い時の記憶でした(多分)。
レイスはきっと「選ばれなかった人間」なんですね。
大切な父親も、大切な弟も、大事な娘も、「初代王の意思」に支配されてしまった。
きっと自分だけが取り残されてしまった感覚をずっと持ち続けていたのでしょう。
その思いが、ある意味ではヒストリアを生んだんですね。
そして生まれたヒストリアがそれを終わらせた。
ロッド・レイスは最悪な悪玉のように描かれていましたが、その実悪人らしい行動というのはあまり取っていないんですよね。
ヒストリアにエレンを食べさせようとしたのも、そもそもグリシャによって奪われた力を取り戻す為。
ロッドでは「初代王の力」を得ることが出来ない理由があるのでしょう。
自身は真相を知ることが出来ず、大切な存在は変わって行く。
目の前で子供たちを惨殺され、最後は巨人となり自我を失い、娘に討たれる。
まったく救いがないですね。
そしてその救いのなさが「進撃の巨人
一貫して誰も救われない。
「祈った所で何も変わらない」

全員が全員無力な人間なんですね。
「壁の中の王」であったはずのロッド・レイスもまた、無力な人間の一人だったんですね。

「アルマ・君だけだ、僕をわかってくれるのは…」


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進撃の巨人第67話 オルブド区外壁 ネタバレあり

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別冊マガジンと少年ジャンプの発売日が重なるとことである。
普段から滞り気味のブログを日に二度更新せねばならなくなる。
これらを更新しなくなったとき、このブログは死んでしまうような気さえする。
それはさておき、
ハンジさん生きてた!!!
恐ろしく死亡率の高い調査兵団で、今も生きているハンジさん。
いまだに男だか女だかわからないハンジさん。
死にそうになっているハンジさんを見て「大事には至っていないようだな」というエルヴィンもなかなか(^^;)
それにしても、ヒストリアは完全なヒロインになってしまった。
少年漫画においてキャラクターの成長は醍醐味の一つだが、それにしてもヒストリアの成長ぐらいはすごい。
ダイの大冒険に出てくるポップ並の成長である。
エレンはヒストリアがいなかったら死んでいたし、再起不能になっていただろう。
彼女がここまでの重要人物になると、一体誰が予測しただろうか?
思えば、進撃ほど先の展開が読めない漫画も少ない。
アニが巨人だと、ライナーベルトルトが巨人だと、一体誰が読めただろうか?
そして、ユミルは無事だろうか?
ヒストリアが大きく成長したのは、ユミルの存在が大きい。
エレン・ミカサ・アルミンは表の主人公。
ライナー・ベルトルト・アニは裏の主人公。
ヒストリアとユミルは一体どういう位置づけなのだろう?
ユミルと言う名は北欧神話にでてくる「ユミル」からとられているのだろう。
ユミルというのは北欧神話においては巨人を生み出した存在であり、最高神3神(オーディン・ヴィリ・ヴェー)はユミルを解体して世界を作ったという。
さらにはユミルの語源は「Ymir」とあらわされ、サンスクリッド語では「ヤマ」と発音される。
「ヤマ」とは閻魔大王のことなんだそうで。
いずれにせよ、これからの展開において重要な存在であるのは間違いがないであろう。
に、してもようやく地下室の秘密が明かされる日がきたようである。
グリシャはエレンに「帰ってきたら地下室を見せてやろう」と言っていた。
ここで疑問なのは、グリシャは本当に帰ってくる来る気があったのか? という点だ。
グリシャは超大型巨人とヨロイの巨人の襲来を知っていたのであろうか?
時系列的にみると、グリシャのレイス家襲撃はライナー達の強襲のすぐ後であろう。
偶然この大きな事件は近しい日時に起きたのだろうか?
必然ではあるが、グリシャは知らなかったとみるのが筋が通る。
なにせ、ライナー達の襲撃を知っていたのなら、妻と子供をおいて内地になど行かないだろうからだ。
そもそもグリシャイエーガーがどこから来たのだろう?
元々壁の中にいたのか、壁の外から来たのか?
どうして巨人になれる薬を持っていたのか?
もうすぐわかるのだろうか?
に、してもサシャが朝飯食べないなんて…
そして、ケニーはどこ行った?

進撃の巨人第66話 願い 神回 感想 ネタバレあり 

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夜中に二時間歩き回った甲斐があったぜ!!!
前回の続きが気になってしかたなかったので、この寒い中夜中に街中を徘徊するという危ない行動を取った訳ですが、その価値はありましたね!!
ケニーじゃないけど、いいぞヒストリア!!って感じですね。
そりゃあロッドさん都合がよすぎるぜぇ。
今週の流れは簡単に言うと、
・ヒストリアエレンを食べるかどうか迷う

・ヒストリア父親を投げ飛ばす

・エレン泣きじゃくる

・ヒストリアエレン殴る

ロッドレイス巨人化

リヴァイ達合流

エレン巨人(鎧の巨人?)化
と、流れだけ見るとかなり急な展開ですね。
やはり、進撃の巨人はスローペースで丁寧な展開などではなく、強引でスピーディな展開が合いますね。
今週も色々なことが分かりましたね。
と、同時に新たな謎も生まれました。
わかったことは、どうやら知性派巨人になるのには、注射の中身を、おそらくは粘膜に触れさせればよいということですね。
ロッド・レイスが打とうとしたのがおそらく超巨大巨人化する注射で、他の種類の巨人化する注射も持っているのでしょう。
気になるのはエレンが噛み砕いた瓶に書いてある文字が「ヨロイ ブラウン」と読めることですかね。
鎧は「ヨロイの巨人」でしょうが、「ブラウン」はライナー・ブラウンのことでしょうか?
てか、あれを飲めば他の人間でも知性巨人になれるのでしょうかね?
ケニーのセリフの通り、ロッドも巨人についてはあまり知らない可能性もあるので、謎はまだまだ残ったままになりそうですね。
そもそも、ヒストリアが注射していたとして、ロッドもつぶされて終わっていたのでは? という疑問がありますけど、そこは突っ込んじゃいけない所なのかも知れませんね。
さて、今週の感想ですが、わりと「ワンピース」のエニエスロビー編を思い出した方もいらっしゃるのではないでしょうか?
世界という大きな敵を前にして、無力感に沈むのではなく闘いを挑む。
少年誌はやっぱりそうじゃなきゃいけないですよね。
漫画というのは、一種の現実に対するアンチテーゼな部分があると思います。
実際問題我々の抱えている問題は大きい。
地球温暖化、増え続ける国の借金と税金、爆発する人口、飢餓、貧困
そう言ったどうしようもない強大な敵に、知るかボケっと言ってくれるのが漫画だったりするんじゃないかなぁと
自分を生んだ母親からも疎まれ、友達も家族もいない、そんなどうしようもない状況にただ耐えることしかできなかったクリスタ・レンズ。
常に周りからよく思われようとだけ考えて、自分を押し殺していた彼女が、今回本当の意味でヒストリア・レイスになれた回だったのかも知れませんね。
あれ? 主人公ってヒストリアだっけ?
さすがにそろそろ、エレンには活躍していただきたい。
もっとも、母親を目の前で殺され、命の恩人であるハンネスさん、ペトラやオリオと言った新しくできた仲間達を、自分の判断を信じたがために目の前で失い、その命を奪ったのは同じ釜の飯を食った仲間達だった。とどめの一撃として自分の父親が超ド級の殺人鬼で、しかもその父親は自分は喰ってしまっていた。
ここまで過酷な状況に追い込まれた主人公も珍しい。
一度も活躍していない主人公。
でも、だからこそ「進撃の巨人」は名作なのだと思う。
「てめぇ一回だって自分の力一つでなんとかできたことあったかよ?」
ジャンの今週のセリフは、なかなかの名言だと思う。
そして、これだけの状況に追い込まれながらも、立ち上がって行くエレンはやっぱり主人公だ!!