ポケットモンスターの歴史を考えるにつけ、口コミの重要性について考えさせられる。
ポケモンは口コミとコロコロコミックによって爆発的に広まっていった。
商売の基本は口コミにあり。
現代社会において、どの企業も頭を悩ませているのは販促費、すなわち販売促進費であろう。
商品が認知されなければ売れない。大量生産・大量消費を支えているのは、大量の認知である。
経済競争において大手企業が有利なのは、この販促費の違いにも表れている。大企業は大手メディアを使いCMを打つ。その信用性で商品を買う。
良い商品は口コミから広まる。
そしてその商品はブランド化していくのである。
大ヒット商品の続編は大変である。出せば確実に売れる。一方で合格のハードルは高い。
続編が駄作の映画やゲームなんて、それこそ腐るほどある。
その意味で、金・銀は重要な役割を果たしたと言えるだろう。
下手なものは出せない。その思いからか何度も発売延期を繰り返し、実に5年ぶりの新作となった。
舞台は前回のカントー地方からジョウト地方に移る。以前よりも2種類タイプが増えた。悪と鋼。
両方とも絶対強者だったエスパータイプに有利に作られていた為、エスパータイプは一気に弱体化が図られる。逆に冷遇されがちだった格闘タイプや炎タイプの地位がぐーんと向上した。
パラメーターも少し変わった。
赤、青、緑の時は、
HP
攻撃
防御
素早さ
特殊
だったのが、特殊が分化し、
HP
攻撃
防御
素早さ
特殊攻撃
特殊防御
の6パラメーターになった。
そのせいでカビゴンがやたら強くなったり、ギャラドスやフリーザーが弱体化した。
バンギラスやハッサムなどの、現在での強ポケモンが誕生したのもこの頃だ。
ポケモンが卵を産むようになり、チャンピオンを倒した後に前回の舞台カントー地方に行けるようになる。最後は前回の主人公と戦うという知っている限りゲーム史上初の試みがされた。
もっとも、実は私はあまりこの第二世代はやっていない。
このゲームが発売された頃、私は中3だか高校生だった。急速にゲームに対する関心が薄れていたのだ。
ちなみに、金銀クリスタル合計で700万本売り上げたらしい。
スウェーデンの人口900万人。
やはり怪物ソフトだなぁ。
ちなみにリメイクも出されている。こちらは仕様上第4世代に属する。良リメイクとして評判である。