二人の出会いのシーンはなかなか面白かった。書評家の大森望をして「最萌ヒロイン」と言わしめたリスベット・サランデルがドギマギしているシーンはなかなかに興味深い。
彼女は常に攻める側の人間である。
彼女は天才的ハッカーなのだ。あらゆるコンピューターに侵入して、あらゆる人間の弱みを握る。彼女自身攻撃されることは少ない。が、攻撃をされたら何倍にもしてそれを返す。そのこともまら二部への伏線となる。
通常、サランデルのハッキングはバレることはない。
が、ミカエルは彼女が自分のパソコンをハッキングしたことを知る。
サランデルは自分への攻撃を許さない。しかしミカエルのそれは、攻撃ではない。でも弱みを握られた。
ミカエルは自分の置かれている立場と、今している仕事をサランデルに話す。
結果として、ミカエルは写真を撮った人物を追い、サランデルはハリエットの残した暗号を解読し、調査を進めることにする。
事態は急速に展開していく。
ハリエットを殺したのは誰なのか?
事件の意外な真相とは?
幾重にも張り巡らされた謎。愛と復讐。
真相は是非この本をお読みになって確かめてほしい。
文字通り、だまされたと思って。