サランデルは何者かに追われていた。そのあとを追うミカエルだったが、追手と同様サランデルを見失う。なぜか追手に殴られるミカエル。
リスベット・サランデルは追手の正体とその黒幕が誰であるかを悟る。
ニュルマン弁護士。かつてリスベットを強姦した後見人。サランデルは復讐を誓う。
一方で、タグ・スヴェンソンは謎の人物「ザラ」の正体を突き止めることを決意する。スウェーデンの闇社会に現れては幽霊のように消える名前。その人物が人身売買ネットワークに関係していることは明らかだった。
そして、ある日突然、タグと恋人のミアの前に、リスベット・サランデルが現れた。
「どうしてあなたたちはザラを追うの?」
当然のごとく、タグとミアは呆気にとられた。
「私が訊きたいのは、どうしてあなたたちがアレクサンデル=ザラを追っているのかということ」
タグはこの時、初めて「ザラ」の本名を知った。そして、その本名を知っているこの目の前の女は誰だ?
この頃、ミカエルは妹のアニカと一緒にいた。そしてタグとミアの家に向かっていた。仕事の打ち合わせの為である。
ミカエルたちが二人のアパートに着くと、人だかりができている。
「一体どうしたんです?」ミカエルがそこにいた老人に聞くと、銃声が聞こえたという。
ミカエルが急いで部屋に入ると、ダグとミアは死んでいた。脳天を銃弾で貫かれていた。
警察は、リスベット・サランデルを指名手配にした。