これだよ、俺達はこれを待っていたんだ!!
今週は、かなりの勢いで話が進みましたね。
まずは冒頭のシーン。
若い頃のケニー・アッカーマンとその祖父の回想シーンから。
どうやらケニーが「切り裂きケニー」と言われていたのは、執拗に追ってくる憲兵たちを倒していたからだったようですね。
せっかく見つけた実の妹も、娼婦になって客の子供を身ごもった様子。
アッカーマン家の本家は今や壊滅寸前、分家の方がシガンシナ地区に生き残ったものの、やはり迫害されている様子。
でも、ケニーはなぜアッカーマン家がこれほどまでに迫害されるのかわからない様子。
「一体どうなってる? かつてのアッカーマン家は王側近の武家だったそうじゃねぇか…それがなぜ?」
アッカーマン家はもはや絶滅寸前。
なおも黙っている老人に、詰め寄るケニー。
老人は死ぬまで黙っておくつもりだった秘密をケニーに話す。
元々壁の中の人物は、同じ血族だった。
レイス家はその血族に対し、記憶を操る能力を持っている。
が、例外的にいくつかの血族には記憶操作が及ばない。
されど、それらの血族達は王に対し絶対恭順を貫くことにした。
たった二つの民族を除いて。
その二つの民族こそが、「東洋人」と「アッカーマン家」だった。
ケニーの祖父の父と思われる、何世代か前の当主は、自分の首と引き換えに、一族の安寧を願った。
当主は処刑されたが、王政はその約束を守ることはしなかった。
それを聞いて笑う若き日のケニー。
そして、若き日の野望を打ち砕かれ、感情に身を任せるケニーは、暴走し、エレンの巨人化を促す。
一方のロッド・レイスは、戦闘型の巨人になる注射をヒストリアに渡す。
ケニーは巨人化しやすいように、エレンに傷をつける。
が、エレンは巨人化しなかった。
ただただ泣いていた。
「俺はいらなかったんだ。俺の親父が余計なことをしなければ、お前の姉ちゃんがなんとかしてくれたんだろう?」
今まで死んだ人たちに思いをはせるエレン。
「せめて…お前の手で終わらせてくれ。ヒストリア、俺を食って人類を救ってくれ」
そう言われ、巨人化したヒストリア。
ここで今週は終了。次週へ続く。
今週は文句なしに面白かった。
全盛期の面白さが帰ってきましたね!!
色々と端折ったのですが、謎がかなり解けてきました。
以前の記事で羅列した謎のうち、
「アッカーマン姓の正体」と「レイス家の家督争い」及び「なぜケニーはヒストリアを殺そうとしたのか」が解けましたね。
アッカーマン家の超人的な力は、おそらく建国の時にも多分に発揮されたのでしょう。
しかし、平和になるにつれ、それになじめなかったのがアッカーマン家だったのではないでしょうか?
歴史上にもよくある話ですね。
国士無双と言われた韓信は、漢の建国後に殺されましたし、江戸幕府が出来てからの武漢達の冷遇ぶりなんかも有名です。
建国に必要な人物とその後に必要な人物は違う。
ミカサの両親が山奥で暮していたのも、やはり訳があったのですね。
そこにエレンの父グリシャがどのように関わっていたのか?
ついでに、リヴァイってケニーの妹の子供なのかも知れないですね。
だからリヴァイ・アッカーマン。
そうなると、ケニーは甥っ子を本気で殺そうとしていたのでしょうか?
ケニーとリヴァイのこれからに注目です。
レイス家の家督争いについても、今週でよくわかりましたね。
ウォール教をはじめ、議会(あったのか)が不義の子であるヒストリアの存在を許すわけにはいかなかった。
ロッド・レイスは、血族の秘密を誰にも話さなかったのだから、議会もケニーも、ヒストリアの重要性には気づいていなかったのですね。
それと、上では端折りましたが、ロッドは今回
「私が巨人になる訳にはいかないんだ…理由がある」
と言っていました。
まだまだレイス家には秘密がありそうです。
それにしても、来週の展開がとても気になりますね。
このままエレンがヒストリアに食べられるとも思えないし、かと言ってどうやってこの場を収めるのだろう?
初期みたいに、またエレンが食べられるのかも知れないですね。
でも、そうしたら今度こそ復活できませんよね?
まったくもって次の展開が予想できない。
そんな回を、長らく待ち望んでいたのだよ!!
祝! 進撃の巨人復活!!!