ワンピースがない。
まるで牛丼のない吉野家のようだ。
やはり少年ジャンプ=ワンピースなのだ。
たとえどんなにつまらなくとも、やはりジャンプの看板はワンピース。
NARUTOが終わってからジャンプに興味のなくなった人間は沢山いると思う。
なんだかんだでNARUTOは人気があった。
私にとってのドラゴンボールが、今の中学生あたりのNARUTOなのだろう。
その気持ちはよくわかる。
ワンピースが終わったら、流石に少年ジャンプに興味がなくなるだろう。
ハンターハンターもやってないし。
そもそももはやとっくに少年じゃない。
ワンピースが始まった時、確実に私は少年だった。
航海の先に何が待ち受けているのか、毎週楽しみだった。
どれだけ先の展開を予想しても、絶対に作者はそれを超えていてくれた。
いつからだろう、まるで惰性のようになってしまったのは…
その点、暗殺教室は常に予想の斜め上を行こうとしている。
この漫画がこの先どんな展開になるか、誰も予想がつかない。
いい意味での裏切りが期待できるのは、いまやワンピースではなく暗殺教室だ。
銀魂は、今のシリーズが終わったら終わるのかも知れない。
世界観が壊れてしまうのなら、その方がいさぎいいかも知れない。
漫画を描き続けるというのは、傍目で見ているよりはるかに厳しいことなのだと思う。
手塚治虫、藤子不二雄、大御所は皆短命である。
漫画とは、漫画家の命の結晶なのだろう。