ワンピースがあるとやはり違う。
内容が云々ではなく、少年ジャンプ=ワンピースなのだ。
絶望的な展開だ。
ドフラミンゴにとって。
ドフラミンゴが勝てる展開が一つも見当たらない。
主人公はルフィだ。
ルフィの側から見れば、ルフィが絶対勝展開だ。
もしもドフラミンゴが主人公だったらどうだろう?
仲間は全員やられ、自分を裏切った連中が勝利していく。
なんだろう。カタルシスを感じない。
ドフラミンゴたるや、クソ野郎には違いがないのだが、あまりにも不幸すぎる。
あんぽんたんな親父のせいで生まれついての特権を失い、弟や父親を殺さざるを得なかった。
あんな幼少期につるされたら、精神的に壊れない人間はいない。
コラサンは聖人化されて書かれているが、あんな体験をして、あんな風に育つのは不自然だ。
ドフラミンゴのようになるのが普通であろう。
ドフラミンゴの設定自体は、もうずっと前から練られていたのだと思う。
それこそ連載当初から。
残念なのは、尾田がもう全盛期の力を持っていないということだ。
ドフラミンゴを描ききれていないと思う。
奴は本来もっと深みのある悪役だったに違いない。
まぁ、敵役を描くのが下手なのがワンピースなのだが。
ハンターハンターなどは、悪役が魅力的だ。
間違いなく下種野郎なのに、妙に魅力的に見える。
ワンピースの敵役はいつも薄っぺらい。
でも、だからこそルフィという名の正義が協調されていた。
クロコダイルの時、アーロンの時、キャプテンクロの時、青キジと闘った時、ロブ・ルッチと闘った時、ルフィはいつだって仲間の為に闘っていた。
どんなに敵が強くても、どんなに傷ついても、ルフィは勇敢に戦ってきた。
必ずしも勝利をおさめることができた訳ではない。
黄猿には負けたし、青キジにも負けた。
エースは守れなかったし、赤犬にはまるで歯が立たなかった。
その後、くやしさを胸に二年間の修行にはげんだはずだった。
結果はどうだろう?
今ルフィがドフラミンゴと闘っている理由はなんだ?
王国の為か?
空島編も似ている所があった。
エネルという巨大な敵がいて、ルフィが戦う理由なんか特になかった。
でも、ノーランドのおっさんとの友情を守るために、鐘を鳴らすために戦った彼はよかった。
二年後以来、一体彼は何と闘っているのだ?
まるで作者によって戦わせられているような気さえする。
仲間の為に闘っていたルフィが、ベラミーみたいな奴に半端な同情をし、仲間を瀕死にまで追い込んだ。
尾田ももう年なのだろうな。
銀魂は近藤さんのターンだった。
とにかくオチに笑った。
シリアスも描けてしっかりギャグも描ける。
空知という男の才能は恐ろしい。
佐々木のセリフじゃないが、近藤さんのキャラはブレない。
普段ストーカーなのに、なぜか格好いい笑
組織の頭の器という気がする。
ルヒーとは大違いだ。
トリコの展開はよくわからなくなってきた。
元々よくわからないのだが。
あのニトロって何なのよ?
最後笑ってたけど。