ワンピースがない。
牛丼がない吉野家みたいだ。
なんてことを、何回も書いている気がする。
休載は確実に癖になる。既に癖になっている尾田栄一郎。
休載された分漫画が面白くなっていればよいのだが、休載すれば休載するほど漫画としての面白さは下がっている。
漫画連載とはマラソンのようなものなのかも知れない。
一度休むと次に走るのが辛くなる。
まぁ、こち亀みたいに走り続けていても面白くなくなってしまう例はあるけれど…
火の丸相撲
ジャンプの看板だな。
過去の後悔を闘いの理由とする点は、私の好きなダイの大冒険のヒュンケルみたいでよい。
人間なんて生きていれば立場や意見が変わることはよくあると思う。
コロコロ変わり過ぎるのは勿論いただけないが。
改心とか更生とか、非を認めて成長することはやはり大事だと思う。
ただ、やはり現在の今の国では、一度落ちぶれたり失敗したりするとそれを挽回することはとても難しいように思う。
中性ヨーロッパの封建制度よろしく、この国は新たな身分制度のもとにガチガチで固められている。
首相の息子はやはり首相になり、有力者の子弟はやはり有力な企業に入社する。
国はいくつかの企業に特権的な地位を与え、その基盤を盤石にしようとしている。
テレビ局なんかいい例だと思う。悪い例か。
コネで入った情熱の欠片も持たないような連中に、面白いものなど作れないのだと昨日の27時間テレビを観ていて思った。
放送法に守られ、有力政治家などの子弟ばかりを集めた局に、人を沸かせる何かを作ることなんてできない。
何か面白いものを作るのは、天才的な才能ではなく、何かを作り出すことへの飽くなき執念なのではなかろうか?
火の丸相撲にはそれが感じられる。
なんだかんだ言って少年でもないのに少年ジャンプを読み続けているのは、そういった執念が見たいからかも知れない。
漫画家に二世はいない。
本当に実力の世界で勝負をしているからだと思う。
暗殺教室
なぜだろうか、今回の展開を見ていてヒソカの「完璧に勝つだろ?」を思い出した。
あの頃のヒソカさんはまだよかった。
彼はいつのまにか本当にピエロに成り下がった。
勝てそうな敵にだけ挑み、勝てそうにないとどこかへ行ってしまうただの情けないキャラクターに…
負けてなお強しという言葉がある。
試合に勝って勝負に負けたという言葉もある。
明らかにカルマの勝ちだったが、やっぱり渚が勝っていたのだろう。
この作者にはやはり巧さがある。
「時には闘争こそが皆の仲をもっとも深めるチャンスなのです」
この言葉はなかなか難しい面をはらんでいると思う。
るろうに剣心には、共に戦った維新志士よりも新撰組にもしかしたら親近感を感じるかも知れないというセリフがあったし、新宿鮫という小説には、警官とやくざはある意味分かり合える親友のようなものだというセリフがあった。
ミイラ取りがミイラになる訳じゃないけど、敵にシンパシーを感じるのは本来危険だ。
ストックホルム症候群や、メキシコのマフィアの例もある。
ストックホルム症候群というのは、スウェーデンの首都ストックホルムで起きた立てこもり事件で、人質が犯人どもに共感してしまったことに由来する言葉で、メキシコではコマンド部隊がそのままマフィアを乗っ取ったという話があった。
烏丸先生も、いつのまにかころせんせーにシンパシーを感じているようだ。
このあたりが一体どう作用するのだろう?
相変わらずこの漫画は先が読めない。
松井優征…やはり天才!
銀魂
一体何を描けばいいのかわからない。
ただ一言言えるのは、マヨネーズ丼も宇治金時丼も絶対に食べたくないということだ!!
総じて、やはりワンピースがないと調子が出ない…