色々な面で、冨樫は大丈夫だろうか…
時系列が分からない
復活したハンター×ハンターにはと惑わされっぱなしだ。
先週はクラピカが王子の護衛をする話だったと思うんだ。
その前はジンが暗黒大陸に行きたいという話。
不死の病であるゾバエ病やブリアンさんやアイの存在する暗黒大陸にどうやって話をからめて行くか。
その結末を見られるとは思っていないけれど、それでもいきなりヒソカVSクロロになるとは思わなかったぜ。
ヒソカがクロロと闘いたがっていたのは私がまだ中学生の頃だった。
その頃は文字通り少年で、ハンターハンターはヨークシン編だったと思う。
ヨークシン編は毎週ワクワクして読んでいた。
旅団の圧倒的な強さ、ゾルディック家や突然覚醒するクラピカ、絶対に予測のつかない展開、そして最後まで戦わせてもらえなかったヒソカさん…
ヒソカは知っている
思えばヒソカの扱いは散々だった。
もっと散々な扱いを受けたキャラクターは勿論山のようにいるんだけど、主人公であるはずのゴンのラスボスとしての存在感を出していた最強キャラだったはずなのに、どんどんあれ?ヒソカさんて本当に強いんだろうか?と読者に思われてしまったのだ。
最初はとんでもなく強いキャラクターとして君臨していた。
100万人の受験者の中から選び抜かれた達人であるはずの400人ぐらい。
全員が何らかの達人であるに違いないと思われていた連中を、ヒソカさんは次々と餌食にしていった。
試験管であるはずのハンターを一方的に倒し、ゴンの前に慄然と立ちはだかる様はまさにボスだった。
ケチのつけ始めはネテロ会長だ。
ケチのつけ納めもネテロ会長だけど。
ネテロ会長相手に殺気を飛ばすも無視されるヒソカさん。
当時はそれほど読者の気に留めなかったこのシーンが、後にヒソカさんを襲う決定的な描写になるとはまだ誰も知らない。
カストロは強かった。
1000万人に1人と呼ばれる才能を持つゴンは、200階戦士であるギトに負けた。
それでもどうにか念能力を身に着けギトを倒し、ヒソカへの挑戦権を得た時は物語が進んでいるのを感じた。
カストロはめちゃくちゃ強いキルアよりも多分強い。
そのカストロをヒソカはなんとか倒した。
そして伝説的な名言が生まれる。
「メモリの無駄使い」
この時は誰も予想しなかっただろう。
まさかヒソカがカストロ以上の敵と戦うことがこの先ないなんて!!
でもヒソコは知っていたのさ、なぜかって? 自分が最強だと知っていたからだ。
恋愛都市アイアイで楽しそうにしているヒソカさん
ヨークシンでのヒソカさんの出番はほとんどない。
色々やっているように見えたけど、実は旅団をヨークシンにとどめたぐらいの役割。
後はキルアを動けないようにしたことぐらい。
旅団がマフィアと闘っている時も1人で高見から「絶景♪絶景♪」とはしゃいでいた。
クロロがゾルティック家という超強敵と闘っている時もヒソカさんは独り言をひたすら言っていたに違いない。
そしてここで読者の頭にはある一つの疑念が浮かぶ。
なぜヒソカさんはゾルティック家と闘わないのだろう?
手段は色々あるはずだ。
ゾルティック家に自分を暗殺する依頼を出せばいい。
なのにそれをしないのはなぜか?
その問に答えられるものはいなかった。
なぜなら皆ヒソカさんを信じていたからだ。
そう、ヒソカさんは最強なのだと。
むしろ逃げてるのは団長であるクロロじゃねぇかと。
ヒソカさんはきっとゾルティック家の連中よりも強いんだ!
さすがはヒソカさんだぜぇ!!!
誰もがそう思っていた。
グリードアイランドにもヒソカさんはいた。
明らかにトンデモなく強いであろうビスケを無視し、ひたすら恋愛都市アイアイで遊んでいた。
ハンター試験の時はあんなに楽しそうに狩りをしていたのに、グリードアイランドでは大人しく恋愛都市アイアイで遊んでいたヒソカさん。
念も使えないような連中相手に楽しそうにしていたのになぜか念の使い手が集まったグリードアイランドで大人しいヒソカさん!!!
だが、そんなヒソカさんにすぐさまハンターハンターは活躍の舞台を与えた。
誰がどう見ても強そうなグリードアイランド編のラスボスキャラレイザーとの対戦だ。
レイザーは旅団の連中に「コイツつよいな」と言わせ、レイザーもまた旅団の連中を前にひるむことがなかった。
能力があったからだと見ることもできるが、明らかに実力からくる余裕であることは間違いがない。
結論から言おう。
ヒソカさんはよく戦った。
レイザー戦では操作された分身の一撃をたった指2本で済ませる強者ぶりと、最後に美味しい所を持っていたことで面目躍如と言った所だっただろう。
グリードアイランドには除念師を探しに来ていたことも判明した。
除念したらクロロはヒソカと闘う。
誰もがそう信じていた。
あれから15年。
るろうに剣心が浪人として諸国を旅している以上の長い時間が経った。
その間にヒソカさんは散々な目にあっていた。
全ての原因はハンター協会会長のアイザック=ネテロによるものだ。
ネテロは強者を探していた。
己の限界を越えて挑める強者を。
そして全ての生物の頂点とし、個としての強さとのメルエムと闘えたことに関し、伝説的な名言を残した。
感謝するぜ、お前に会えたこれまでのすべてに!!
ネテロの武道家としての探求はそこに極まったのだ。
多くのハンターファンは涙した。
しかしその一方でヒソカ信者も涙した。
あぁ、ヒソカさんではダメだったんだなぁと。
ヒソカが挑発してもネテロ会長の血は沸かなかった。
きっと、ヒソカさんでは護衛軍は勿論師団長クラスを倒すのがやっとなのだろう。
信者は、アンチとなってヒソカさんを襲った。
レイザーとの一戦も「メモリって何だっけ?」「そもそもレイザーの念系統ってなにだ?」「レイザーは強化系も具現化系も放出系も操作系もすごいんだけどwww」と嘲笑の対象となってしまった。
ヒソカさんはいつしか「ヒソカス」というあだ名で呼ばれることになる。
気付けばこんな漫画を創作される始末。。
これを作った奴は天才だ。
何の違和感もない。
そんなヒソカさんに挽回のチャンスがやってきた。
選挙編が始まったのだ。
選挙戦が始まり、ヒソカさんは早速ジンを探していた。
クロロとの戦いはどうなったんだ? そんな読者の期待をよそに、ヒソカさんは突然他人に点数をつけ始めていた。
そして現れる95点。
しかしヒソカは闘わない。
なぜなら、ヒソカは理解しているからだ。
自分が最強なのだと!!
ヒソカさんは相変わらず雑魚狩りを楽しんでいた。
ヒソカさんはブシドラやテラデインといったいかにもな噛ませイヌと闘った一方、強者であるはずの12支んやゾルディック家、その他の強そうなハンターとは一切闘わなかった。
闘った唯一の強者がゴトーだった。
ゴトーとの戦いでは「おしまい」という誰に向けてはなったのかわからないギャグをかまして盛大にすべっていた。
なぜそんな事態になってしまったのか?
簡単な話だ。
ヒソカはニュースを観ないからね!!!
かつて電脳チケットの履歴からゴンとキルアの行く先を掴んだキレ者はもうそこにはいなかった。
最大の難所であるハンター試験の会場までのたどり着き方を攻略したキレ者のヒソカさんはもうそこにはいなかった。
せっかくイルミと闘う機会を得たのに「冗談だよぅ」と怯えてしまうヒソカさん。
どう考えてもネフェルピトーを倒したゴンには勝てそうもないヒソカさん。
新しく始まった暗黒大陸編
勿論、ヒソカさんが参加することを誰もが期待していた
決着はつくのだろうか?
冗談はさておき、クロロとヒソカの戦いの決着はつくのだろうか?
どちらかが死ぬまで終わらないデスマッチ。
次回には突然ゴンとくじら島の生活に描写が移っている可能性があるのがハンターハンターという漫画だ。
それにしても、クロロは特質だから強化系は0%で本来タイマンは弱いはずなのでは?という疑問が個人的にはある。
クラピカがかつて言っていた通り、肉体を強化できる強化系が本来はタイマンに強いはずである。
と、言った所でもはや念の設定はかなりむちゃくちゃなんだよな。
放出系と思われるレイザーはどの系統もアホみたいに強いし、ネテロにいたっては系統とか関係なくなっている。
ヒソカの言ったメモリとはなんだったのか…
それにしても審判がゴミのようだ。
ムスカよりも性質が悪い悪役だよな、コイツら。
観客は念が見えないっていう設定だから、審判が乱心してヒソカに襲いかかっているようにしか見えないんだろうな。
そしてさりげなく使われているシャルナークの「ブラックボイス」
あの時代スマホなんてなかったからなぁ。
あと「サン&ムーン」ってやっぱり今年出るポケモンのタイトルにあやかっているのだろうか?
そうだったら、
冨樫ゲームやる気マンマンじゃねぇか!!!!