パラダイムシフトという枠組み根本が変わってしまうという概念がありますが、進撃の巨人ではまさに「パラダイムシフト」が起こりましたね。
目次
タイバー家は何がしたいのか?
タイバー家の動きと言うのは常に不自然ですね。
およそ100年前にフリッツ王家は壁の中に籠った
タイバー家はその際にマーレ側に残り、仕立て上げた英雄であるヘーロスと共に世界の名士となり以降、マーレという国を裏から操っていた。
100年が経過し、壁の中の王が何もしてこないことをいいことに壁内への進行を決定した。
壁内への進行はおそらく始祖の巨人の力が他国との戦争に勝つために必要だったからでしょう。
その際たった4人の子供達にその作戦を任せると言う地球連邦軍も真っ青なことをした訳ですが、そこに獣や車力を加えた計6体の最高戦力を投入するも失敗。
数年後、各国の大使や全ての知性巨人、軍の幹部を一堂に集めてパラディ島への宣戦布告を行う
…そもそも宣戦布告って相手方に通知することを言うんじゃないだろうか? というような細かい疑問は別として、タイバー家がしたいことの意図がよくわかりませんね。
ヴィリーは式の最中に襲撃されることを予測していたようですが、あっさりとやられてしまいました。
戦槌の巨人の継承者はビリーではなかったようですね。
冒頭のビリーとマガトのやりとりの意味不明です。
「エルディア人の地位向上に努めてきた」
↑微塵も感じられませんが?
「パラディの動きに目を光らせてきた」
↑????
この辺りはまぁよいですかね。
エレン達壁内人物に協力的な勢力が存在しているのは確かなようです。
東洋人もしくはジークといった感じでしょうか。
そのあぶりだしの為にビリーは自らを囮にしたようですが、その後のプランはどうなっているんでしょうか?
マーレ側の視点から見ると、車力、顎、鎧が参戦不能な状態で進撃+始祖、超大型、女型を戦槌と獣の巨人で倒さねばならない訳で、ここで獣も裏切ったとしたら流石に壊滅的なダメージが加わります。
多分ジークのことは全く疑っていないのでしょうね。
そして戦槌の巨人の継承者は誰なんでしょう?
「お前を犠牲にした」と言っていることから、あの女性でしょうか?
メイドにも見えますけれど。
フリッツ家ことレイス家も当主ではなく次男であるウーリが継承していましたね。
それにしてもこんな形で壁内を刺激したら、本当に地ならしが始まる可能性があるのではないのだろうか?
エレンは何がしたいのか?
敵地の真ん中に潜入し、突如攻撃を始めるというのは工作員の仕事ですが、エレンは工作員というより最高戦力です。
それも代替不能な唯一無比の
純粋な戦力としてはリヴァイの方が高いかも知れませんが、他の巨人を操れるかも知れない可能性を考えればまさに世界を滅ぼすことの出来る能力と言えるでしょう。
そのエレンが単独で敵地の中に潜入すると言うのは、何か勝算があるからなのでしょう。
その勝算を素直に考えれば他の巨人を操ることができる
あるいはジークが仲間になっている
そういった事情でもない限り近代兵器が配備されているかも知れない場所で巨人化したりはしないと思います。
前者であればヒストリアが関係するのでしょうか?
今のエレンなら、ライナーの前でヒストリアを犠牲にすることぐらいはやってのけそうですね…
ナウシカの大海嘯より恐ろしい進撃の巨人による地ならし
風の谷のナウシカには「大海嘯」という現象があって、オームの大群が町と言う街を破壊しつくし、そこから腐海が出来上がるわけですが(そのことによって空気を浄化している)、進撃の巨人の地ならしはそれよりも遥かに恐ろしいですね。
7日で世界を焼き尽くした巨神兵が大量に存在しているようなものです。
それも数千万という訳のわからない数の巨人が
にしても初代王は一体どれだけの人間を犠牲にしてあの壁を作ったんだろう?
あの壁は一体誰から身を守るためのものだったのだろう?
巨人から?
どうして壁は3つも必要だったのだろう
エレンが怖すぎる
「まだ何も知らない子供が大人からそう叩き込まれて…一体なにができたよ こどもだったお前がその環境と歴史を相手に なぁ、ライナー お前ずっと苦しかっただろう?」
普通、漫画の主人公がこれを言ったら全てを許す時ですよね。
罪を憎んで人を憎まずみたいな。
でも、仮にエレンが許しを与えたところでマーレは自分たちを倒しに来ますし、もうエレンは全てを滅ぼすしかないのでしょう。
その覚悟を決めたエレンが怖すぎる。
文字通り世界中が敵に回るわけで、どうやってもエレンは「駆逐してやる」という意思を貫き通すしかないのですね。
「この世に生まれてきたからだ」「この世に生まれてきてしまったからです」
初めて壁内人類が巨人に勝った時、エレンが心の中で叫んだ「この世に生まれてきたからだ」というセリフ
それは自由を求める進撃の巨人を象徴するセリフでもあります。
「この世に生まれてきてしまったからです」
これはヴィリーの不自由さをあらわしていますね。
似たような言葉なのに、意味は全く逆になっています。
この言葉によって、あるいはまだ主人公でいられるエレン
グリシャに始まりエレンに継がれる自由への意思
それこそが進撃の巨人を支える根幹なのです