よく聞く非公開求人って何?

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大手の転職サイトやエージェントが広告で文句で使われることによって広く知れ渡ることとなった「非公開求人」ですが、その中身や理由はよく知られていないことが多いです。ですが、よくよく見てみると他の転職エージェントでも同じ求人案件を扱っていて、「それって非公開とは言えないんじゃないの?」というものが多く散見されるのも事実。ですから今回は、この謎の多い非公開求人について触れてみたいと思います。

 

企業にとって非公開求人とは何か?

 

非公開求人とは本来、企業が募集している職種を社内外に知られたくない場合に秘密裏に募集をかけているものを指し、大きく分けると社内向けと社外向けのものがあります。

社内に知られたくない求人の最たるものは「リプレイス」。事業部長や規模の小さな企業の経理や人事担当者など、その人1人しかいないポジションを募集するときです。理由は簡単、左遷される本人に知られたくないからです。多くの場合左遷されることが決まると当人はまず腹を立てて「私は悪くない!」と主張し、そののち落胆します。当然、仕事には力が入らず会社としてのそのポジションに果たしてもらいたい機能が大幅に低下するか、早々に退職を決めてしまって欠員が出る恐れがあります。これは困ります。ですから秘密裏に募集をしておいて、電撃的に入れ替えを行いたい。これがリプレイスにおける非公開にしておきたい主な理由です。

一方、社外向けに非公開にしておきたい理由は2つあります。1つは自社の給与水準を知られたくないからで、競合他社に給与水準を知られればオークションのようにセリ値のつり上げ競争が起こります。これは望ましくありません。また、自社の給与体系を知るためのヒントを与えることにもつながりますので、公募の場合も給与水準に幅を持たせて見せることが普通です。

もう1つは、事業の方向性が公になってしまうを避けるためです。今では公の事実となっていますが、Googleが人工知能やロボットの技術者を採用していることが話題になった時期がありました。なぜそれが話題になるかと言えば、つまりGoogleがWebの世界にとどまらず、もっと広い事業展開をしようとしていることが人材採用を通じてわかったからです。このように、どんな人材を採用するのか?ということはその企業が注力しようとしている事業の方向性を示してしまうため、これまでの事業の延長線上にある職種以外の職種を採用する場合、そのことを秘匿しておく必要があります。

 

90%が非公開求人という転職エージェントの謎

 

ただし、給与水準は新卒採用サイトや中途採用の公募による年収水準の開示や厚生労働省による業界ごとの年収統計などによってある程度の類推ができてしまうことから本当に非公開求人にしなければならない職種は限られることや、会社によっては新しいことをやっている会社という見せ方をするために新規事業人材の募集をオープンにする場合もあり、リプレイスを含め、秘匿するための案件はそう多くないのが実態です。そうなると、そんな求人ばかりゴロゴロ転がっている転職エージェントの存在というのは非常に不思議です。よくよく見てみると、転職エージェントが扱っている案件の中には企業ホームページで公募している案件も見受けられることすらあります。ですがこれは、その企業自体に興味をもって探している場合に初めて見つけられるわけで、職種ごとに求人を探している人にとっては見つけにくい情報です。つまりそういった探しにくい、公募媒体などで大々的に募集していない少数のみ募集している職種やポジションも含めて、公に開かれた場で求人として扱われていないもの全般を指して「非公開求人」と呼んでいるのです。

各社ごとにWeb公募媒体にも掲載するかどうかを判断基準にするなど多少の差異はあるもののこれらは求人媒体やエージェントの勝手な定義で、確かに非公開求人と言えば非公開であることには違いないのですが、広告宣伝上うまく使っている言葉遊びにすぎません。公正な立場でやっているとは言えないこのスタンスには、求職者よりも自社の都合を重視している姿勢が垣間見えます。

 

転職エージェント、質の低下

 

こうした転職エージェントの実情をわかっている求職者は、エージェントの都合で振り回されるのはごめんだと感じています。実際著者も、人材業界の中ではブラック企業として有名なもののワタミやレインズインターナショナルほど大きな規模ではなく、訴訟沙汰にはなっていないものの同レベルのブラック企業に入社してしまいわずか3か月で退職したことがあります。事前に危険を感じていたので転職エージェントに確認したところ「体制が変わったので大丈夫」と言われ入社したのですが実際には体制は変わってもいなかったし、入社したポジションで1年間働き続けたが人がいないという事実を私に隠したままでした。自己責任と言われればそれまでですが、これではエージェントを使うこと対して懐疑的になっても不思議ではありませんし、他者応募の際にエージェントから履歴書と職務経歴書を持っていくように言われたにもかかわらず、面接時に手渡そうとしたら「エージェントからいただいていますので当社では不要です」と言われた回数もかなりあります。エージェント内部で企業側に確認が取れておらず、持っていくように言っておけば安全だから応募者にそう伝えているケースも散見され、これではエージェント経由での応募者クオリティの低下トレンドは否めないと感じています。

 

求職者が心得ておくべきポイント

 

とはいえ、応募チャネルとしての転職エージェントは求人案件を多く持っていることは事実ですし、なにより模擬面接や職務経歴書の添削など、第三者の視点でアドバイスをくれる存在として非常に価値があります。ただし、内定後の彼らの言葉をまるっと信用するのはいただけません。彼らはあくまで外部の人間であり、企業から言われたことを応募者に流すだけの存在です。事実を全部つかんでいることはまず、ありえません。ですから、企業から内定が出た時点で面接時に聞けなかったセンシティブな事柄を自分に変わってヒアリングしてもらうようにするとよいでしょう。具体的には入社する部署の直近3年の離職率などがこれにあたります。その他、可能であれば職場見学などもさせてもらえるとなお良いでしょう。

 

そうは言っても、完全にすべてのことを見通すことはできないものです。最終的には自分の意思で「わからない部分もあるけどやってみよう!」という気になれるかどうか?そこが大きなポイントとなることでしょう。

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