人事が本音で語る!転職エージェントは必要か?

OY1151013340829-thumb-815xauto-19751過去に一部上場企業のグループ子会社で人事総務を10年間経験してきた筆者が転職エージェントは必要か?を求職者側、人事担当者それぞれの目線を踏まえて本音で語ります。

 

〇求職者側から見た転職エージェントのメリット

 

転職エージェントの担当者とウマが合えば1~3のメリットを最大限感じることができるでしょう。

従って、求職者にとって転職エージェント選びは非常に重要です。

(自分自身の転職ではうまく活用できませんでしたが・・・)

 

  1. リクナビネクスト マイナビなど大手求人サイトでは扱っていない求人情報がある。
  2. 履歴書 職務経歴書の書き方 面接対応などについて無料でフォローが受けられる。
  3. 内定後、条件面の交渉も間に入ってもらえるので、気持ちのうえで楽である。

 

1は欲しい人材をどうやって獲得するかという会社の採用戦術および採用にかけられる予算に左右される部分が大きいですが、通常は大手求人サイトを使うなら転職エージェントは使わないというパターンが多いです。

 

2はクライアント企業と求職者のマッチングが成立した場合、クライアント企業は通常年収の3~4割の対価を転職エージェントに支払うという成果報酬のため、求職者は転職エージェントに支払う必要がありません。

 

3は2から言えることですが、転職エージェントはクライアント企業と求職者とのマッチングを成立させることで報酬が入るので、マッチングを成立させるために最大限の努力をすることになります。

 

 

〇求職者側から見た転職エージェントのデメリット

 

自分自身がうまく活用できなかった経験から感じたデメリットです。

 

1 エージェント担当者が一生懸命やってくれていると、自分自身の希望と違う案件を勧められた時につい情に流されがちになる。

2 1と関連しますが、実際受けてみて違うと思ってその旨を報告したところ、担当者の態度が180度変わってしまい、その後のフォローが受けにくくなった。

3 転職エージェントの担当者で自分に合う人を見つけるのは時間も労力もかかる。

 

1 2は求職者と転職エージェント担当者との信頼関係が非常に重要だと言えます。転職エージェント担当者も人間なので、いくら成果報酬制でマッチングに最大限の努力をするとはいえ、求職者が信頼できないと思った時点でその人のフォローには消極的になります。なぜならフォローしないといけない求職者は他にもいるからです。

転職エージェント担当者との信頼関係を築くうえで、求職者は自分自身の過去のキャリアの棚卸をきちんと行い、自分自身の方向性(希望する業界・職種等)や条件面についてきちんと伝える必要があります。

 

3はこればかりはご縁の問題なので、どうしようもないところがあるかもしれませんができる範囲で複数の転職エージェントに登録をする等地道に探していくしかないかと思います。

 

 

〇会社側(人事担当者)から見た転職エージェントのメリット

 

自分自身の仕事の経験のなかで感じたことです。

 

1 自社が欲しいスペックを転職エージェントに伝えることにより、転職エージェント側で適切な人材を紹介してくれるので、求人サイトからの応募などに比べて対応にかかる工数を削減できる。

2 面接スケジュール調整など、手間がかかる業務を間に入ってやってくれる。

3 成果報酬制なので、求人サイトの掲載期間のように期間が限定されない。

 

1 2 は人事担当者(特に中小企業の場合)の業務は採用だけにとどまらず、給与 教育 厚生 庶務 安全衛生等多岐に渡ります。そのため採用業務にかける時間は限られるため、転職エージェントの力を活用して採用業務の工数を削減できるのは大きな助けになります。

3は採用活動をある程度余裕をもって実施できることが前提ですが、自社が求めるスペックの人材を慎重に見極めることができるという意味で焦って採用活動を進めなければいけないというプレッシャーから解放されるということです。ただいい人材は長期間結論を保留にしていると、その間に他社に決めてしまう可能性があるので結論を出すタイミングの判断が難しいです。

 

 

〇会社側(人事担当者)から見た転職エージェントのデメリット

 

自分自身の仕事の経験のなかで感じたことです。

 

1 費用が高い

2 実際採用してみたところ、スペックは満たしているが職場の人間関係をうまく築くことができないあるいは本人が合わないという理由で退職してしまうこともあり、1.の費用が結果的にムダになるリスクがある

3 自社のスペックにあった人材が見つからないことも多々ある

 

1は捉え方や状況にもよるので一概には言えませんが、1回で100万単位の支払が発生することもあるので大企業ならともかく中小企業では大きな支出になります。

2は選考時に書類選考、面接だけでは判断できないことが多々あります。それは面接時に本人が緊張して良さが出し切れない(面接担当者の雰囲気等にもよるかもしれませんが)、緊張はしていないが本人が面接で取り繕っていることを見抜けないといったことが原因として考えられます。

こういったことを防ぐためには、面接以外の細かい要素、例えば玄関先での対応、面接終了後の行動あるいは面接以外に簡単なPCスキル 語学力を実際に確認する等できる限り多くの目線で確認していく必要があると考えます。

3の理由としては求めているスペックに合った人材がもともと市場で不足している 利用している転職エージェントに求めているスペックを満たした求職者が登録していないといったことが考えられるので、複数の転職エージェント担当者と関係性を作るといった工夫が必要になります。

 

 

〇結論 転職エージェントは必要か?

 

求職者側 人事担当者側から見たメリット デメリットを総合的に勘案すると求職者、人事担当者にとって転職エージェントは必要な存在だと考えます。ただデメリットを減らし、最大限活用できるように工夫をすることが必要だと思います。

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