介護福祉士とケアマネージャーとの違いについて

介護職のキャリアパス制度の充実が図られる中、将来の目標として介護福祉士やケアマネージャーが示されることが少なくありません。知っているようで知らない介護福祉士とケアマネージャーとの違い。これを機会に改めてについて説明しますので参考にしていただけたら幸いです。

介護福祉士とは

介護職で唯一の国家資格です。

1 受験資格

専門学校等での教育を受けないで実務経験だけで介護福祉になるためには実務経験3年以上に加えて実務者研修を修了していることが必要です。

2 介護福祉士の役割

介護福祉士は、介護福祉施設や各種事業所で、一人では日常生活を送ることが難しい高齢者や体の不自由な方に対して、身体介護や生活支援するとともに、利用者や家族からの相談に対してアドバイスをします。また介護福祉士が持つ専門知識や技術を他の介護職に伝え、助言・指導する役割も担っています。

ケアマネージャーとは

正式には介護支援専門員と呼ばれ、介護保険制度上非常に大きな役割を担っています。

1 受験資格

ケアマネージャーになるための受験資格は介護福祉士等の指定される国家資格を取得して5年以上の実務経験が必要です。このためにケアマネージャーは介護福祉士の上位職であるかの誤解を持たれますが、役割が異なる全く別の仕事です。
※介護福祉士の上位として「認定介護福祉士資格」の設置が検討されます。

2 ケアマネージャーの役割

ケアマネージャーの主な仕事は介護を必要とされる方が適切な介護保険サービスを受けられようにサービス計画書(ケアプラン)を作成し、給付管理することです。

介護福祉士とケアマネージャーの違い

1 介護保険給付の流れ

介護保険の給付を受けるためには要介護認定を受けた後、ケアマネージャーが課題分析(アセスメント)を行い、どのような介護サービスを提供するべきかの計画書(ケアプラン)を作成します。介護福祉士を含む介護職はケアプラン基づいて介護サービスを提供します。ケアマネージャーは、サービス提供後、介護サービスが適正に行われているか、利用者の変化はないか、利用者や家族は満足しているか等について観察(モニタリング)しケアプランを評価し、必要があればケアプランの見直しを行います。

2 サービス提供責任者とは

本来全くの役割の異なる介護福祉士とケアマネージャーですが、両者が混同される原因に介護福祉士が担うことが多いサービス提供責任者(サ責)という役割があると思われます。
サービス提供責任者は、ケアマネージャーが作成したケアプランに基づいて利用者に対し具体的にどのような介護サービスを提供するかという介護計画書を作成、介護従事者に指導し、正しくサービスが提供できているかを監督します。業務の一環として利用者への聞き取り等も行うことから、一見するとケアマネージャーと同じような仕事をしているように見えるのです。
ケアマネージャーの作成するケアプランはリハビリテーションや住宅改修等提供される介護給付サービス全般に及ぶのに対して、サービス提供責任者が管理するのは、あくまでそこの事業者が提供するサービスに限定されます。

まとめ

ケアマネージャーと介護福祉士との関係をスポーツで例えるなら監督とコーチ兼キャプテンのような関係といえます。監督が作戦を立てて、キャプテンがそれをチームメイトに伝え指揮する、両者がうまく機能し補い合ってこそチームは試合に勝つことができます。
介護の現場においてもケアマネージャーと介護福祉士が密に連携をとってこそ、より良い介護が実現できるのです。

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