企業の人事が語る! 自己PRの本当の所

BIS151026304113-thumb-815xauto-19763自己PRは、履歴書において最も自分らしさを出せる項目だと思います。学歴や職歴などは今さら変えることのできない自分自身の歴史ですし、志望動機は応募した案件に因んだ内容でなければ弾かれてしまうだけ。多少の遊び心やウケを狙っても許されるのも自己PRの大きな特徴ではないでしょうか。

大量の履歴書を「捌く」人事担当者は、どうしても機械的にチェックしてしまいがちです。学歴、年代、同業の経験有無といった一次選考のポイントをクリアしているかどうかをサッと目を通して不採用と通過者とに振り分けていきます。その中で目を惹くのは視覚的には写真であり、心理的には自己PRの内容となります。特に自己PRが琴線に触れるものであれば、「会ってみたい」「経歴は少し物足りないが社風に合った人材なのかもしれない」と良い影響を与えるのです。
その道に長けたプロフェッショナルが自らの能力を活かした転職を目指した場合は、これまでの経歴がいかに役立てられるかを示せば十分なPRになるでしょうが、未経験の分野に挑戦するケースや、長らくブランクのある人、少し応募条件に満たないがダメもとで応募してみたというケースでは自己PRこそが最大の見せ場になるかもしれません。私自身がこれまでに受け取った履歴書を例に挙げてみたいと思います。

① 未経験の業務に応募する場合
まずは応募する業務に活かせる何かをダイレクトに伝える手法です。一般事務の仕事であれば、「今まで経験してきた接客の仕事では『いつでも誰にでも笑顔で接する』ことをモットーにしてきました」とあれば、一緒に働いて気持ちの良い人なのだろうと好印象を与えられます。「長年スポーツを続けているので体力とフットワークの軽さには自信があります」とあれば、進んで雑事も嫌な顔せずやって頂けそうだと期待できます。
次に、同じ未経験者でも他の未経験な応募者より「大丈夫そう」と思ってもらえやすい言葉を添える手法です。少し専門的な職種の場合、「家族が同じ業界で勤務しています」とあれば、この仕事の特徴を理解した上で応募しているのだろうと安心できます。逆に「誰にでもできる簡単な仕事」と銘打った求人の場合は、「ちゃんと真面目に長く働く」というニュアンスの言葉がストレートに響きます。「前職は無遅刻、無欠勤で3年間勤めました」などの記載があるとポイントが高いです。

② 長期ブランクがある場合
専業主婦の方が数年ぶり、十数年ぶりに復職を目指すケースでは、自己PRに何を書けばよいかわからず迷走してしまった例をいくつも見てきました。
「仕事のブランクはありますがPTAの活動を続けてきたので問題ないと思います」これは頻度高く見てきたフレーズなのですが、どこかの主婦向け雑誌に「こう書くと良い」などと指南されているのでしょうか。個人的には「ふーん」と感じる程度であまり好印象とはなりませんでした。恐らく、家族や身近な人間関係だけではなく、ちゃんと社会的活動もしてきました、社会感覚は鈍っていません、という意味合いが含まれているのだろうとは推察できるのですが、いくら大変な活動だったとしても「お金をもらって企業・団体で働くのとは違う」と考える人が多いかと思います。
PTA活動をしていなかった専業主婦より少しは評価してほしい、とお考えなのであれば、「PTA活動においてPCを使った文書作成や、学校側・PTA役員とのスケジュール調整、会議時の司会進行や議事録作成などを担当しました」というように、仕事に絡められる具体的な実務を書いたほうがダイレクトにPRできるはずです。

一方で病気療養、介護看護といった就業できなかった正当な理由があった場合でもブランクはブランクです。人事担当者がまず気にしているのは、「もう働いて大丈夫なのか?」という点ですので、「回復したのでもう大丈夫」といった記載は当然のこと、「働けない間もとにかく仕事がしたくてたまらなかった」「また以前のように思い切り働きたい」などと続けてあると思わず応援したくなります。

③ その他、絶対やめたほうがいいPR集
上記した以外で思わずげんなりしてしまう自己PRを色々と取り上げていきます。

「好奇心旺盛です」
まさにテンプレ中のテンプレと言えるPRであり、応用力も高いのですが、この一言で終わらせてしまう方が大変多いため没個性となります。好奇心が高いがゆえのエピソードや、求人内容に絡めた内容にまで発展させなければ書く意味はないも同然。

「意欲的に、率先して、真面目に、責任をもって、粘り強く・・・業務を行います」
一見すると良いこと書いてある、と感じるこの一文も、人事担当者にとっては無意味な存在も同然です。意欲的に、真面目に、責任をもって仕事をするのは社会人として最低限のマナーなので、そんなことはPRにはなりえないのです。

「若く見えると言われます」
昨今は男性も女性も、実年齢と外観がかけ離れているほど若々しい方が多いのですが、この若く見えることをPRされますと即刻に不採用を決めてしまいたくなります。見た目しか特筆することのない人間だと自分自身で言ってしまっているようで、底が浅く感じてしまうからです。

「学生時代に○○をしました」「○○の賞をもらいました」
応募する仕事に関係する分野のことであればプラスに働くこともあるでしょうが、やはり学生時代の活動や実績をPRできるのは新卒・既卒までだと思います。ただし学生時代から続けているスポーツや趣味などであれば、「物事が長続きする人なんだな」「スポーツを続けているのだから健康なんだな」という印象を与えられるでしょう。

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