腰痛の原因はなに!?腰痛のきっかけ・症状から考えられること

腰痛の原因をきっかけ・症状別に分かりやすくまとめました。腰痛は原因に応じて対処法が大きく異なります。まずは自分の腰痛がなぜ生じたのかを探っていきましょう!

目次

腰痛のきっかけ・症状からみた原因

■重い荷物を持ったら急に痛くなった

重い荷物を持ったことをきっかけとして腰痛が生じた場合に考えられる腰痛の主な原因は「ぎっくり腰」です。ぎっくり腰とは腰の捻挫のことで、腰周囲の靭帯や筋肉が損傷したことによって生じます。症状の回復には安静が必要で、最低でも2~3日は腰を動かさないような生活を送るようにしましょう。

また高齢の方であれば重い荷物を持つことによって圧迫骨折という背骨が潰れてしまった状態となる骨折が生じていることもあります。シャッターを持ち上げた、お米を持ち上げた、ゴミ捨てに行ったなど、日常のちょっとした負荷でも骨が弱くなった高齢者にとっては骨折につながるほどの負荷となってしまいます。

圧迫骨折は放っておくと背骨の潰れ方が酷くなり、腰が曲がった状態のままになってしまい上体を起こせなくなるというケースもあります。高齢の方、特に骨が弱くなりやすい女性の場合は思い当たる節があればすぐ病院を受診するようにしてください。

■腰を伸ばすと痛い

腰を伸ばすことによって痛みが生じる場合は、上のイラストにある腰椎椎間関節(腰骨同士をつなぐ関節)が関係しているケースが多いです。腰を伸ばす動きは背骨の後ろ側にある椎間関節に対して圧迫する方向にストレスを加えるため、椎間関節に何らかの機能障害や機能低下があるとそれが引き金となって痛みが生じます。

軟骨や骨の変形によって関節に炎症を生じさせる腰椎椎間関節炎や腰椎の位置がズレてしまう腰椎すべり症、関節などの変形によって脊髄神経の通り道が狭くなる脊柱管狭窄症が原因疾患として挙げられます。

一般的には腰を伸ばすことで生じる痛みに対しては背骨を丸くする運動が効果的とされ、仰向けで両膝を抱えて丸くなるストレッチや仰向けで床面と腰骨との間にできる隙間をなくすようにする運動が簡単でおすすめです。

■腰を曲げると痛い

腰を曲げることによって痛みが生じる場合は、椎間板(腰骨の間にありクッションのような役割を果たす組織)が関係しているケースが多いです。上のイラストのように腰を曲げる動きは椎間板前方を圧迫する方向にストレスを加えるため、椎間板に何らかの機能障害や機能低下があるとそれが引き金となって痛みが生じます。

椎間板に傷や変形が生じる腰椎椎間板症、椎間板が後方に飛び出してしまう腰椎椎間板ヘルニアが原因疾患として挙げられます。

一般的には腰を曲げることで生じる痛みに対しては腰を伸ばす運動が効果的とされ、うつぶせ寝から肘を床について上体を起こすストレッチや椅子に座って骨盤から背筋を伸ばす運動が簡単でおすすめです。

■腰を曲げたときも伸ばしたときも同程度に痛い

腰を曲げても伸ばしても同じ程度の痛みがある場合は筋肉や筋膜(筋肉を覆っている膜)が関係しているケースが多いです。重い荷物をよく持つ人、立ちっぱなしや座りっぱなしが多い人、スポーツを日常的に行っている人、などにしばしば見られる症状で、腰周囲にある筋肉を使い過ぎることによって痛みが生じます。

荷物の持ち上げやスポーツといった運動負荷が原因として考えられる場合は負荷量や運動時のフォームを見直すことで腰痛の改善が期待できます。特にフォームの見直しは重要で、肩や股関節といった他の関節の動きが悪いとそれをカバーするために腰が過度に運動しているというケースが少なくありません。床から荷物を持ち上げる動作で言えば腰だけを曲げて荷物を持ち上げるのではなく、しっかりとしゃがみ込んで脚も使って荷物を持ち上げることで腰への負担は大きく軽減されます。

また長時間にわたって同一姿勢をとならければならない場合はその姿勢であっても軽く背骨を丸くしたり伸ばしたりする運動、腰を捻る運動、脚の屈伸運動、肩甲骨を回す運動などをこまめに取り入れれば筋肉をほぐすことができ、血流も改善するので痛みを生じにくくさせることができます。

内臓が原因となって腰痛が生じることもある


少ないケースではありますが、腰痛の原因に内臓が関与していることも考えられます。内臓の病気によっては疾患で生じる痛みが腰痛周囲に現れるという場合があります。また一般的に内臓と筋肉は別物だと思われがちですが実は内臓と筋肉は連動しており、内臓調子が悪いと身体の筋肉を緊張させる反射(内臓体性反射)があります。以下、腰痛の原因となりうる内臓の状態についてみていきましょう。

■胃腸の不調
胃腸の調子が悪いと身体は反射的に腰周囲の筋肉は硬く緊張させます。食べ過ぎ、飲み過ぎの後に腰痛が生じている場合は胃腸の不調が影響している可能性があります。
■十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は空腹時に痛みが現れるのが特徴です。腰痛だけでなく腹部、特にみぞおち部分に痛みが生じやすいです。
■尿路結石
尿路結石はかなりの激痛で、3大激痛とも言われています。痛みは一定間隔で生じ、安静にしていたとしても激痛が生じます。
■子宮内膜症、子宮がん
下腹部~腰にかけて痛みが生じることがあります。他にも子宮内膜症であれば月経周期に応じて痛みが生じる、月経の度に痛みが強くなってきている、性交痛があるといった症状が、子宮がんであれば不正出血がある、おりものの色や臭いが変化した、性交痛があるといった症状を伴う人もいます。
■肝炎
肝臓の調子が悪いと身体は反射的に右腰周囲の筋肉を緊張させます。また他にも疲れやすい、食欲が減った、吐き気がするといった症状がみられます。
■腎盂腎炎
腎臓の調子が悪いと身体は反射的に腰周囲の筋肉を緊張させます。他にも発熱、頻尿、残尿感などの症状がみられます。
■膵炎、膵臓がん
膵臓の調子が悪いと身体は反射的に腰周囲の筋肉を緊張させます。腰痛を感じるケースもありますが、みぞおちに痛みが生じやすいとされています。膵炎は他にも吐き気がする、食欲が減ったといった症状が、膵臓がんではこれら症状に加えて体重減少や黄疸の症状がみられます。

まとめ

今回、腰痛が生じたきっかけや具体的な症状別に考えられる原因を紹介しました。原因に応じて対処法が大きく異なるため、自分の腰痛がどうして発生しているかを知ることはとても重要です。紹介した腰痛の原因を参考にして、身体の様子を確認しながら対処してみてください。ただし腰痛の正しい原因を知るには病院受診が最も適切です。自己判断にはリスクが伴うため、気になるようであればできるだけ早めに受診をして適切な処置を受けるようにしましょう。

筆者wasawazaプロフィール:理学療法士として病院で勤務しておりました。2年前より退職し子育てに専念しております。

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