なんとも重い話でしたな・・・
目次
既にマーレ人を差別し始めているエルディア人
明かな描写でしたが、エルディア人がマーレ人を差別し始めましたね
別冊マガジン冒頭の進撃の巨人高校の内容がむなしくなるレベルで
差別の構造はなくならない
作者の強い主張が見られました
もちろんそうなんですけどね
強い絶望
進撃の巨人はインパクトのある描写もありますが、こういう静かな絶望を描くことに関してはズバ抜けているかなと
マーレそのものよりも、壁の中の上層部の方が腐っているという事実
壁の中の貴族が壁の中の上層部にそのまま入れ替わっただけの構造
永遠に続いていく構造
マーレが滅びエルディアが滅んでもこの構造が変わることはない
ヒストリアが所詮は傀儡であるという明白な事実
ヒストリアは自ら望んで懐妊したようですね
相手のことも自分で選んだようです
でも、わかってはいたことでしょうが、やはり傀儡なんですよね
女王とは名ばかりで自分に決定権などはない名ばかりの君主
室町幕府の最後期の将軍のような
惨憺たる運命を背負わされた1人の少女
自由に生きることも胸を張って生きることも許されない
生まれてくる子供の人生すらも犠牲にしなければならない
どこか遠くに逃げることもできない
エレンが凶行に及んだのも、この辺りのことが関係しているのかも知れませんね・・・
最後にニコロが持ってきた酒、中に何か入っているのでしょうか?
バラバラになる104期
アニが巨人で、ベルトルトやライナーが壁を壊した犯人だったことでとっくにバラバラだったような気もしますが、今回の件で完全にバラバラになってしまいましたね
エレンの心の内側はいまだにエレンにしかわからない
エレンを切る覚悟をしているコニー
そうなったらコニーでさえも躊躇なく切り捨てるであろうミカサ
立場がいまだに決められないアルミンとジャン
死んでしまったサシャ
そしてパラディ島を消し去る覚悟をしているライナー
「かつてのあいつはいくらお前が強くても巨人のいる前線から遠ざけようとしていた」
この一言でハッとなった人もいるんじゃないでしょうか?
そういわれてみればそういう風にも見えるなと
エレンがミカサを本気でウザがっているようにも見えていましたが、そういう風にも見られるんだなぁと
エレンを変えてしまったのは一体何だったのか?
今のエレンに仲間たちはどう映っているのか?
サシャが死んだとき、エレンは一体何を感じていたのか?
今月号ではある意味何も明らかにはなりませんでしたね
それあるゆえに、アルミンでさえもエレンを食べさせることを覚悟したようです
エレンの最も信頼できる友が、エレンを犠牲にする選択肢について考える
もちろんアルミンはそのつもりはないでしょうが、その時になれば、その必要があればそれを実行するのがアルミンという男でもあります
世界は待っていてはくれない
世界中の国々にとって、パラディ島は脅威以外の何物でもありません
滅すべき敵
それ以上でもそれ以下でもない
それを防ぐためには、ジークの言う通り「地ならし」を盾にするしかないでしょう
今のパラディ勢力は悠長に過ぎますね
自ら滅びを待っていると言っても言い過ぎではないでしょう。
世界がパラディに攻め込めば、地ならしは発動せざるを得ない
まるで核戦争のようだ
やられたらやり返す
それを徹底したら最後には皆滅びる
進撃の巨人世界は完全に滅びに向かって進んでいますね
ジークの考え以外では、世界は均衡を保てない
パラディは愚かにもそのことに対する明確な意思を持てていない
エルヴィンの不在は、こういうところで響いてきますね
エルヴィンがいれば、何かもっと良い判断ができるのかも知れないと思ってしまいますが
サシャに命を救われた子供かな?
サシャの命を奪ったガビを助けたのはサシャに命を救われた女の子ですかね
運命の皮肉とでもいえばいいのか
ガビがそのことを知ってどうにかなるのか
知ったところでガビは死罪でしょうけどね
サシャの殺害は戦時下のことであるとしても、看守を殴り殺したのはアウトでしょう
逃亡もしていますし、射殺以外の選択肢はないでしょう
そもそもそうしなかったのはジャンの甘さとしか言えませんね
ジャンの判断でライナーは生き延び、ガビも生き延びた
そのせいで何人死んだ?
ジークはどこに進む?
この話のキーマンは獣の巨人を持ち王家の血筋でもあるジーク=イェーガーその人に他なりません
既にマーレ側からの恨みを買い、パラディ側からの信頼も得られない
あと1年しか生きられないジークが何を望んでいるのか?
ジークとエレンは何を話すのか?
それを知るのは結構先の話になりそうですね