最近の進撃の巨人は読んでいるのが辛いですね…
恩を受けた者と恩を受けた者と殺した者と
悲しみの連鎖という言葉がある
例えばイスラエルなんかで起こっていることで、殺されたから殺し、殺したから殺される、その連鎖が延々と続いてしまうことだ
逆のパターンは恩を受けた者が恩を返し、さらのその者が恩を返していくパターン
今回はどちらものパターンが複雑に絡み合ってしまっているところに悲劇がある
「レ・ミゼラブル」並みの悲劇ですよ
サシャの行動が結果的にガビを救っている訳だが、ガビはサシャを殺してしまった
ガビはサシャに救われた少女に助けてもらっている訳だが・・・
これは赦しの物語なんだろうか?
思えば進撃の巨人に出てくる登場人物の、誰1人として救われていない気がする
「救い」が何かと言う問題はあるけれども
悲しいのはガビが壁の中のエルディア人を理解すればするほど、友好的になればなるほど悲劇性が高くなってしまうということだ
カヤは村の人や母親を巨人にやられた
巨人を放ったのはジーク
コニーは故郷の人間を見なジークによって巨人にされた
どうやったってその憎しみは消えないだろうな
この話は本当に、どこに終着点があるんだろう?
結束力は欠く壁内
全てがまとまっていたとは言い難いが、巨人を敵としている時はある程度まとまっていた壁内が、完全にバラバラになっている
ハンジの立場も辛いな
ハンジは頭の切れる人間だけど、今の状況に対しどうすることもできない
エルヴィンならって誰からも思われていて、読者もエルヴィンならって思ってる人多いと思う
兵団側が無策すぎるのも確か
これでは敵が攻め込んで滅亡するのを待っているようなものだ
それを不満に思う人間が多いのもわかる
ただやられるだけってのはもう御免だろう
エレンを英雄視する人間が多いのも流れ
そんなエレンをそそのかしたのはやはりジークの部下たちか
ジークの狙いって先月言ってたことなんだろうか?
じゃあエレンの狙いは?
駆逐してやるつもりなのか?
今月は結局ジークもエレンも出てこなかった
エレンが何を考えているのか、それを知りたい人が多いのにな
ジークの意図もさ
戦え
ミカサが昔助けた女の子が新兵になっていたとはな
子供の4年というのはな
ミカサが思い出しているエレンとの出会い
エレンはある意味そのころから変わっていないのかもしれない
ミカサを助けるために強盗達を倒したことも、マーレの連中を蹂躙したことも本質的には違いがないのかも知れない
やられたからやり返した
戦わなければ、生き残れない
この物語は結局ここに帰結されるのかも知れない